FTR223は、初心者でも扱いやすい軽量スリムな車体と、扱いやすい単気筒エンジン、オンオフ問わず楽しめることで、多くのライダーを魅了してきた人気モデルです。
その一方で、「最近はあまり乗らなくなった」「そろそろ次のバイクも気になる」と感じているライダーも多いのではないでしょうか?
この記事では、FTR223の買取相場はもちろん、リセールバリューや査定で評価されやすいポイントをわかりやすくまとめました。
あなたの愛車が今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FTR223は今いくらで売れる?最新買取相場

では早速、FTR223の直近の平均買取相場をグラフで見ていきましょう。

グラフを見てみると、直近6ヶ月間の買取相場の平均は13万円前後となっており、10〜15万円前後で推移しています。
FTR223は、生産終了モデルという背景から需要が底堅く、状態が良い個体なら20万円前後の高額査定も狙える状況です。
その一方で、カスタムが多い車両は評価が下がりやすく、特にフレーム加工や社外パーツ多数の場合は減額対象になるケースもあります。
ノーマル状態を保ち、走行距離や外装のコンディションが良いほど査定額が伸びやすいため、このあと紹介する「査定額を上げるコツ」もチェックして、万全の状態で査定に臨んでください。

FTR223の査定で特に見られる3つのポイント

それでは、買取相場がわかったところで、次はFTR223の査定で特に見られるポイントを紹介していこうと思います。
FTR223の査定で特に見られる3つのポイント
- ① 外観の綺麗さ
- ② エンジンがかかるかどうか
- ③ 違法カスタムではないか
ポイント① 外観の綺麗さ
FTR223は、年式が古くなるほど、見た目の差が出やすいため、外観を整えるだけで査定士の評価は大きく変わります。
特に、エンジン上部のシリンダーは、アルミ部分が白く粉を吹きやすく、放置すると「劣化感」が強く見える場所なため、真鍮ブラシで軽く払うだけで、見違えるほど綺麗になります。
また、前後ホイールのスポークが錆びている場合は、自転車店で張り替えてもらえば、安く短時間で仕上がるため効果的です。
手間をかけたくない場合は、スポークに被せるだけで見映えが良くなるスポークチューブも便利です。
こうした小さなケアだけでも、車体全体の印象が大きく向上します。

ぱっと見の第一印象だけでも、査定額は変わります。
ポイント② エンジンがかかるかどうか
査定時にエンジンが始動しないと、それだけで不動車扱いとなり、大幅に査定額が下がることがあります。
ですので、バッテリーを充電してとりあえず掛かる状態にし、適正な金額で買い取ってもらえるようにしましょう。
バッテリーは、左サイドカバー内部にあり、充電が難しい場合はバイク店に依頼するか、「YTZ5L-BS」という型番で、ネット購入して交換する方法もおすすめです。
エンジンがかかる状態にしておくだけで、通常査定に戻せるため、必ずチェックしておきたいポイントです。

エンジン始動は最低ラインなので、確実に対策を行いましょう!
ポイント③ 違法カスタムではないか
スカチューンカスタムで、エアクリーナーボックスを外しているFTRは要注意です。
1990年以降、未燃焼ガスを大気に放出してはいけないという法規があり、本来はエアクリーナーボックス側へ戻して再燃焼させる必要があります。
しかし、スカチューンカスタムをしているバイクはエアクリーナーボックスを取り外している場合がほとんどで、大気解放状態になっています。
これは、違法カスタムとなるため、買取業者は元に戻す整備を行わなければ販売できません。
さらに、FTRの純正エアクリーナーボックスは廃番で入手困難なため、その費用分が大幅な減額につながってしまいますので注意しましょう。

違法カスタムは、査定に強く影響することを理解しておきましょう。
FTR223の査定額を上げる3つのコツ

コツ① 手入れ感で差をつける
FTR223の査定額を上げるためには、見た目の綺麗さを整えることが最重要です。
FTRは2000〜2008年式が存在し、年式が新しいほど有利ですが、最終モデルでも20年近く経過するため、どれだけ丁寧に扱われてきたかが、価格を大きく左右します。
幸い、FTRはメッキ部分が少なく、ハンドルとフロントフォークしか無いので、メッキ部分は磨いて錆を落とすことをおすすめします。
また、洗車とワックス掛けだけでも「手入れされた車両」として評価されます。

「大事にされてきた感」をしっかり演出しましょう!
コツ② 色の艶を復活させる
FTRは、不人気カラーがないことも特徴で、タンクやフェンダーをコンパウンドで軽く磨くだけで、色ツヤが復活します。
多くのライダーは、何もせず査定に出すため、このひと手間が査定士の印象を大きく変え、数万円レベルで差がつくこともあります。

見た目の印象で、差をつけましょう。
コツ③ 書類と鍵の準備をする
査定時には、必要書類の準備も欠かせません。
FTRの場合、登録名義を証明する「軽自動車届出済証」が必須で、キーも揃っていないと大幅減額の原因になります。
鍵を紛失していると、キーセット交換費用が査定額から差し引かれ、最悪タンク内部の確認ができず0円査定になる例もあります。
もし鍵が見つからない場合は、鍵屋に依頼してその場で作成してもらうのが確実です。

大幅減額や0円査定のリスクをしっかり回避しましょう!
より高く売れるFTR223の特徴

FTR223をより高く売るために最も大きなポイントとなるのが、純正フルノーマルです。
グーバイクなどを見ればわかるように、純正状態を保った個体ほど販売価格が高く、買取でも評価が伸びやすい傾向があります。
その理由はシンプルで、FTRの純正パーツはすでに廃番となっているものが多く、入手困難になっているため、純正部品そのものにプレミア価値が付き始めており、ノーマルのまま乗れる車両は特に需要があります。
とはいえ、カスタム車でも悲観する必要はなく、違法改造レベルの大幅な加工でなければ、買取拒否はありませんし、純正パーツをきちんと保管していれば大きな減額はありません。
査定士は、ノーマルに戻せるかどうかもチェックしているため、「純正パーツは綺麗な状態で保管しています」と見せるだけでも加点につながります。
また、次のオーナーが求める状態を意識しておくと、査定額はさらに伸びます。
例えば、フロントフェンダーが欠品している場合、ヤフオクやメルカリで中古品を安く仕入れて取り付けておくだけで、同じ車両でも印象がガラッと変わります。
こうした小さな補修が、最終的な買取額に大きく影響します。
FTR223を売るなら今が狙い目
バイクの査定額は、外観のキレイさや傷の有無ももちろん大事ですが、実は「年式」と「走行距離」が大きく関わってきます。
どれだけ大切に乗っていても、年式は毎年古くなり、走行距離も伸びていく一方です。
つまり、今この瞬間も、あなたのバイクの査定相場は少しずつ確実に下がり続けているということ。
「もう少し乗ってから売ろうかな」と先延ばしにすればするほど、高額買取のチャンスは確実に目減りしていきます。
少しでも高く手放したいのであれば、「売ろうかな」と思った今が一番の売り時です。
まずはバイク王の無料お試し査定で、あなたのFTR223が今いくらになるのかチェックしてみてください!

いま乗っているFTR223からの乗り換え候補3選

FTR223は、状態次第で高額査定が狙えるバイクです。
愛車を手放すのは簡単ではありませんが、次の一台を選ぶ時間もまたライダーにとって特別な瞬間ではないでしょうか。
ここでは、あなたのバイク選びの参考として山族ライダーズがピックアップした、FTR223に乗っている人であれば刺さるであろうバイク3台を紹介させていただきます。
おすすめバイク① スクランブラー400

FTR223からの乗り換えとして、特に相性が良いのが、普通二輪免許で乗れる外車のスクランブラー400です。
スクランブラー400は、空冷L型2気筒エンジンを積んだネオクラシックで、FTR好きには刺さるクラシカルでスリムなデザインが魅力です。
ティアドロップタンクや細身のホイールなど、ノーマルのままでもカスタム車のような、完成されたスタイルを持っています。
ドゥカティらしい高級装備や電子制御をあえて省いているため、価格も比較的落ち着いており、外車デビューや新しいバイク生活の入り口として最適な1台です。

気軽に外車デビューしたい人にぴったりです!
おすすめバイク② SR400

SR400は、1978〜2021年まで製造された、日本を代表する空冷単気筒クラシックバイクです。
最大の特徴は、43年間もの間ほとんど姿を変えず、キックスタートのみで貫いた独自のスタイルです。
その完成されたデザインは、他メーカーにも影響し、ホンダがセル付きのCB400SSを販売したものの、数年で生産終了となり、「結局みんなが求めていたのはSRだった」という逸話まで残っています。
FTRオーナーにも刺さりやすい、シンプルで細身の佇まいに加え、国産随一の豊富なカスタムパーツが揃っており、理想の1台を作れる自由度の高さも大きな魅力です。

変わらない良さを求めるなら、SR400は王道です。
おすすめバイク③ GB350

ホンダのGB350は、インジェクションのクラシックモデルで、現時点での最新のバイクのため、「今どきのバイクにも挑戦したい」という人にぴったりです。
かつて、人気を博したクラブマンやGB400TTの世界観を現代風に再構築し、「日常から遠出まで気軽に楽しめるバイク」として作られています。
ロングストロークかつ単気筒らしい鼓動感や、低回転での粘り強さを持ちながら、同軸バランサーで余計な振動を抑え、気持ちのいいパルス感だけを残す、ホンダらしい仕上がりです。
さらに、見た目のクラシカルさと、最新インジェクションの扱いやすさが絶妙に両立しており、乗りやすさ×雰囲気のバランスは抜群です。

クラシックの味を楽しみたい人にこそ刺さる1台です。





















