ボンネビルボバー(BONNEVILLE BOBBER)は、発売以来「洗練されたデザイン」や「鼓動感あふれる乗り味」で多くのライダーを魅了してきた人気モデルです。
その一方で、「最近は乗る機会が減った」「今ならどれくらいで売れるのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ボンネビルボバーの特徴や魅力はもちろん、リセールバリューや査定で評価されやすいポイントをわかりやすくまとめました。
あなたのボンネビルボバーが今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
BONNEVILLE BOBBERの基本スペック

では早速、ボンネビルボバーの基本スペックから見ていきましょう。

以上がボンネビルボバーの基本スペックとなります。
ボンネビルボバーは、トライアンフのクラシックシリーズの中でも一線を画す、ひと目で“違い”が伝わるバイクです。
極限まで無駄を削ぎ落としたようなローダウンシルエットに、特徴的なソロシート、短いリアフェンダー…。
まるで60年代のボバーカスタムを現代に持ち込んだような完成されたスタイルは、純正とは思えないほど手が入った印象を受けます。
そして、見た目だけの魅力で終わらないのがこのバイク。
心臓部にはトルク志向にチューニングされた1200ccの水冷2気筒エンジンを搭載し、270°クランクが生む独特の鼓動はVツインとも違う、まさに“ボンネビルボバー専用”ともいえる個性を持ちます。
発進してからの低回転域では分厚いトルクを感じられ、スロットルを捻ればグッと腰を押されるようなドッカン加速が味わえるのも、大排気量ならではの魅力。
また、足つきの良さも大きな魅力の一つで、690mmという極端に低いシート高と重心の低さが相まって、停車時でも安心してバイクを支えられます。
この見た目の重厚感に反して、実際に扱ってみると意外なほど素直な乗り味に驚く人も多いようです。
その一方で、快適装備やタンデム性能はほぼ割り切っており、“走るためだけの美しさ”を追求した潔さは好みが分かれるポイントかもしれませんね。
でも、だからこそ他にはないこの潔いボバースタイルが多くのライダー達を惹きつけて止まないのです。
BONNEVILLE BOBBERのメリット・デメリット

それでは、基本スペックや特徴がわかったところで、次はボンネビルボバーのメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
BONNEVILLE BOBBERの5つのメリット
メリット① 独特の鼓動感とトルクフルな走り
ボンネビルボバーにまたがって走り出した瞬間に感じるのは、底から湧き上がるような厚みのあるトルクと“ドカン”とした加速感。
搭載される1200ccのバーチカルツインエンジンは270°クランクを採用しており、180°クランクの並列2気筒とは違う独特の鼓動感を味わえます。
アクセルを回さずともひとひねりでグッと押し出される力強さがあり、“大排気量の余裕”を感じられるのも魅力の一つ。
高回転型エンジンではありませんが、スロットルへの素直な反応と身体との一体感は心地よく、ツインエンジンならではの振動と力強さで“走る楽しさ”をしっかりと伝えてくれるバイクです。

270°クランクの不等間隔爆発…たまらないですよね!
メリット② クラシカルで完成度の高いデザイン
これだけ純正の見た目だけで“刺さる”バイクには、そうそうお目にかかれないと思うのは私だけでしょうか?
アイコニックなソロシートに、ローダウンされたフォルム、切り詰められたリア周り。
まるで60年代のボバーがそのまま現代に蘇ったようなスタイルの、ボンネビルボバーは多くのライダーの心を鷲掴みにしています。
無駄をそぎ落としたミニマルな構成に加え、細部の質感やパーツのバランスも非常に高く、眺めているだけでも満足感を味わえ、所有感は鰻登り。
単なるクラシック風ではなく、トライアンフのこだわりと遊び心が詰まったデザイン性の高さが、このバイクを“所有する喜び”のある存在に仕上げているのです。

純正でこれだけ完成されたデザインはなかなかお目にかかれませんよね。
メリット③ 優れた足つき性と取り回しの良さ
このバイクに実際に跨ってみると、足の裏がべったりと地面に吸いつくような感覚に驚くはず。
それもそのはず、ボンネビルボバーのシート高は690mmと非常に低く、スリムな車体と相まって足つきの安心感は抜群です。
特に小柄なライダーや、リッターバイクに初めて挑戦するという人にとっては、この安心感がどれだけ心強いかは言うまでもありません。
さらに、低重心で重さを感じさせない取り回しの良さもこのバイクの魅力のひとつ。
見た目の重厚さに反して、押し引きなどの取り回しは驚くほどスムーズで、「これならイケるかも」と思わせてくれる親しみやすさがあります。

立ちゴケなどの心配がないのは、高級バイクを所有する上での安心材料になりますね。
メリット④ 増量されたタンク容量
ロングツーリングを視野に入れているなら、燃料タンクの容量は気になるところ。
ボンネビルボバーは、2021年モデルからタンク容量が従来の9.1Lから12Lへ、2026年モデルからは12Lから14Lへと拡大され使い勝手もしっかり底上げされました。
はじめは3リットル、さらに2リットル追加されて合計5リットル。これだけで「もうちょっと走ってから給油しよう」が現実になるのは、ツーリングライダーにとって大きな安心材料です。
見た目だけではなく、実用性もしっかりと磨いてきたというところが、さすがはトライアンフといったところでしょうか。
「このスタイルで旅にも出たい」と思っていた人にとっては、うれしい改良ポイントとなるのではないでしょうか。

タンク容量5リットル追加はかなり熱い仕様変更です!
メリット⑤ シート位置とメーター角度が調整できる
ライダーにしっくりくるポジションを見つけるーーこれは、快適にバイクに乗るうえでかなり重要なポイントです。
ボンネビルボバーの良さは、見た目のスタイルだけでなく、その“乗る人に寄り添う”設計にもあります。
たとえば、シートは前後スライド調整が可能で、自分の体格や好みに合わせてポジションを最適化できます。
これにより、見た目を損なわずに快適な姿勢を確保できるのは地味ながら嬉しいポイント。また、メーターの角度も調整が可能で、視認性の確保にも一役買っています。
こうした細やかな作り込みが、「ただカッコいいだけじゃない」このバイクの完成度の高さを感じられるポイントですね。

ライダーに合わせた調整機構なんてもはや車ですね笑
BONNEVILLE BOBBERの5つのデメリット
デメリット① 積載性が皆無
見た目を最優先にしたといってもいいボンネビルボバーは、純正状態ではバッグの取り付けすら難しいほどの“積載性ゼロ”仕様。
リア周りのシンプルな構成ゆえに、ツーリングバッグの選択肢も限られます。ですが、それもまたこのスタイルを守るためのこだわりの表れと言えるでしょう。
とはいえ、サイドバッグサポートやリアキャリアなどアフターパーツで補える部分もあるため、実用性を求める人は上手くカスタムすることで十分に解決も可能です。
積載より“映える見た目”を選ぶ潔さも、このバイクらしい魅力の一つといえるのではないでしょうか?

ここまで完成された見た目は、できる限り崩したくはないですね。
デメリット② タコメーターが非搭載
一般的なバイクには当たり前のように装備されているタコメーターですが、ボンネビルボバーには独立したタコメーターは備わっていません。
とはいえ、デジタル表示で回転数の確認は可能ですし、そもそもこのバイクは先進装備やスペックよりも「感覚で楽しむ」タイプのバイク。
見た目重視のミニマルなメーターまわりも、無駄を削ぎ落としたトライアンフの美学の一環と捉えましょう。
回転数に頼らず鼓動とトルクで“感じて”走るスタイルも、慣れてしまえばクセになる魅力になるはずです。

タコメーターをチラ見したい気持ちになるのは、スポーツ走行をする時なのは僕だけでしょうか?
デメリット③ 長距離走行時の負担
低くローダウンされた車体と見た目を優先したシート形状の影響で、長距離を走るとどうしてもお尻や腰に疲労がたまりやすいのがこのバイク。
純正サスペンションの沈み込みが少なめであることもあり、段差での衝撃がダイレクトに伝わることも。
しかし、この割り切ったスタイルこそ“走る姿の美しさ”を際立たせている要素でもあり、あえての選択だとも言えるでしょう。
それでもボンネビルボバーに快適性を求めるのであれば、シート交換やゲルザブ装着などで対策するのがおすすめです。
少し手を加えてあげれば、十分旅にも連れ出せる一台になってくれるはずですよ。

お尻が痛くなって立ち乗りをするのがこのバイクのあるあるとか…。
デメリット④ 二人乗りができない
ボバーという名前からもわかるとおり、ボンネビルボバーは純粋なソロライドを前提に設計されたバイクです。
標準状態ではタンデムステップも後席のシートも装備されておらず、“一人で走ること”こそがボバースタイルの美しさだと言わんばかり。
もちろん、カスタムすることで二人乗り仕様にすることも可能かもしれませんが、構造変更という手間が発生するうえ、なによりせっかくのこの完成されたフォルムが崩れてしまうのは惜しいところ。
どうしても自分の後ろにパートナーを乗せたい!という人は、素直に別のバイクを選ぶのが無難かもしれませんね。

タンデム走行もいいですが、気兼ねなく1人でのんびり走るのも至福の時だと僕は思います。
デメリット⑤ 高額な車両価格
ボンネビルボバーは、スタイルや質感に徹底してこだわったモデルだけあって価格もそれなりに“本気”です。
スタンダードモデルでも200万円近く、特別仕様車の「TFC」になると新車価格は約250万円に達します。
見た目やエンジン性能、所有感を重視したバイクではありますが、価格だけ見ると購入には相応の覚悟が必要かもしれません。
しかしそのぶん、所有感や満足感はピカイチ!中古市場でも安定に高値を保っているため、将来的なリセールまで考慮すれば、決して“高すぎる”とは言い切れないバイクなんです。

見た目、価格ともにロマンを買うようなバイクですね。笑
山族ライダーズの「BONNEVILLE BOBBER」リセール予測

ボンネビルボバーのリセール予想は非常に良好です。2025年10月時点の買取相場では、平均で約140万円、特別仕様車や新しい年式では最大で約220万円と高値で取引されています。
新車価格が200万円前後であることを考えると、このリセール力はかなり魅力的といえるでしょう!査定時に評価を分けるポイントはやはり、車両の状態です。
純正の完成度が高いボンネビルボバーは、ノーマル状態での価値が特に高く評価される傾向にあります。
特にクロームパーツ装着車では、マフラーやエンジンカバーのサビ・焼け、タンクの凹み・傷などが減点要因になりやすいため、日頃から外観の維持・ケアは欠かせません。
また、違法改造にも要注意。社外マフラーや縦付けナンバーなど、車検非対応のカスタムは査定ダウンの原因になりやすく、純正パーツがないと減額はさらに大きくなることも。
可能であれば、できる限りノーマルに戻してから査定に出すのがベターです。
「今は売らないけど価値は知っておきたい」という方、「改造してるけどいくらだろう」という方は、まずは一度査定を受けてみるのがおすすめです。
現時点の愛車の価値を知ることは、降りる降りないは別として、今後の売却・購入判断にきっと役立つはずです!


BONNEVILLE BOBBERによくあるトラブルと査定への影響

現在のリセール予想がわかったところで、実際に査定に出す前に確認しておくべき項目として、ボンネビルボバーによくあるトラブルについて紹介しておこうと思います。
トラブル① 燃料計の不具合
ボンネビルボバーの一部モデルで、「燃料計が常に満タン表示のまま動かない」「燃料が減っているのにメーターに反映されない」といった燃料計の不具合が報告されています。
特に2018年付近のモデルに見られる傾向があり、走行距離が少ない個体でも発生するケースもあるようなので、年式にかかわらず注意が必要です。
この不具合の原因の多くは、燃料センサーの誤作動や電装系の接触不良であることが多いようです。
実際、ツーリング中に「あと何キロ走れるか分からない」という不安を抱えたままでは、ツーリング本来の楽しさも半減してしまいます。
また、このままの状態で買取査定に出すと「電装系に問題あり」と見なされてしまい、査定評価のダウンにつながる可能性も。
定期的な動作確認をしておくことはもちろんですが、「なんとなくおかしいな」と感じた段階で早めに正規ディーラーなどで診てもらうのが、バイクにとってもライダーにとっても一番いい対処法です。
使用時の不具合や、日常使いでの不安な点は放置するのではなく、しっかりとした対処を心がけるようにしましょう。
日頃からしっかりメンテナンスしておくことで、将来的な査定にも必ずプラスに働くはずです!

揺らせばなんとなく残りの燃料がわかるとはいえ、できれば治したい不具合ですね。
トラブル② オイル漏れの発生
外車に乗るうえで避けて通れない話題の一つが、オイルのにじみや漏れについて。
トライアンフのボンネビルボバーも例外ではなく、エンジンカバーやクランクケース周辺からオイルがじんわり滲むといった報告が少なからずあるようです。
特に、ガスケットの経年劣化や、ボルト類の締め付けトルクの緩みなどが原因で、目立たないレベルでのオイル漏れが起こることもしばしば。
「ちょっと滲んでるだけ」「いつものこと」と見逃しがちですが、査定時にオイル汚れが目立っていると、「整備が行き届いていない車両」と判断されてしまうリスクがあります。
中古市場では、見た目の綺麗さも査定額に直結する重要な要素。
エンジン周りに油汚れがないか定期的にチェックし、気になるようであればガスケット交換や締め直しなどの整備を早めに行いましょう!
また、オイル管理はバイクのコンディションの良し悪しを示すバロメーターでもあります。
綺麗に整備された車両は、それだけで“丁寧に扱われてきた一台”として、査定時の印象も良くなるかもしれません。

オイル漏れ問題は機械である以上避けては通れない問題なのかもしれませんね。
BONNEVILLE BOBBERに乗っている人におすすめな次のバイク3選

ボンネビルボバーは、状態次第で今でも高額査定が狙えるバイクです。
愛車を手放すのは簡単ではありませんが、次の一台を選ぶ時間もまたライダーにとって特別な瞬間ではないでしょうか。
ここでは、あなたのバイク選びの参考として山族ライダーズがピックアップした、ボンネビルボバーに乗っている人であれば刺さるであろうバイク3台を紹介させていただきます。
おすすめバイク① スピードトリプル1200RS

ボンネビルボバーからの乗り換えに、まずおすすめしたいのが、同社トライアンフのスピードトリプル1200RSです。
このモデルは、トライアンフのお家芸ともいえる3気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデルであり、1160ccのエンジンは183PSというハイパワーを発揮します 。
また、オーリンズ製のセミアクティブサスペンションやブレンボ製のブレーキシステムを搭載し、サーキット走行にも対応する高いパフォーマンスを持ちます。
そして、片持ち式スイングアームや独特の2眼ヘッドライトなど、このバイクならではの尖ったデザインも大きな魅力の一つです 。
ボンネビルボバーでゆったりとした走りを楽しんだ次は、よりスポーティで現代的な走りを楽しめるスピードトリプル1200RSで新たな刺激を味わってみてはいかがでしょうか?

特徴的な顔立ちは好みを分けるポイントかもしれませんね。
おすすめバイク② Z900RS

ボンネビルボバーのクラシカルな雰囲気を気に入っていた方にとって、カワサキのZ900RSもきっと気に入るモデルのはず。
Z900RSは、1970年代の名車Z1をオマージュしたデザインを持ちつつ、現代の技術を取り入れたネオクラシックモデル。
水冷4気筒の948ccエンジンは中速域でのトルクが豊かで、スムーズな加速を実現します。
アップライトなライディングポジションや快適な足つき性は、日常使いからツーリングまで幅広く対応し、どこまでも駆けていきたくなるほど。
ボンネビルボバーのようなクラシカルなスタイルを維持しつつ、より扱いやすく、より快適な走行性能を求める方には、Z900RSが最適な選択肢となるでしょう!

ジャンルは変わりますが、見た目や走行性能の完成度はボンネビルボバーに引けを取らない一台です!
おすすめバイク③ CRF1100L アフリカツイン

全く異なるジャンルに挑戦したい方におすすめなのが、ホンダのCRF1100Lアフリカツインです。
アドベンチャーバイクとして、長距離ツーリングやオフロード走行にも対応する高い走破性と積載性、快適性を兼ね備えています。
アップライトなポジションに加え、高い視点と大型スクリーンの防風効果によって、長時間の走行は快適そのもの。
ガンダムのようなフロントフェイスもどこか愛嬌があり、見た目のインパクトも抜群です。
さらに、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)仕様も選べるので、リターンライダーや初心者にも優しいのも魅力の一つ。
今より多用途で、冒険心を刺激する一台を探しているなら、アフリカツインは間違いない選択の一つとなるでしょう。

この顔が刺さっているのは僕だけなんでしょうか?
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3気筒のイメージが強いトライアンフですが、2気筒エンジンの完成度も目を見張るものがあります!