CB1100EXは、上質な空冷エンジンとクラシックなデザインで多くのライダーを魅了してきた人気モデルです。
その一方で、「最近は乗る機会が減った」「今ならどれくらいで売れるのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CB1100EXの特徴や魅力はもちろん、リセールバリューや査定で評価されやすいポイントをわかりやすくまとめました。
あなたのCB1100EXが今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
CB1100EXの基本スペック

では早速、CB1100EXの基本スペックから見ていきましょう。

以上がCB1100EXの基本スペックとなります。
CB1100EXは、“最後の空冷4気筒ネイキッド”としてホンダの歴史に名を刻む存在です。
1970年代の名車を彷彿とさせるクラシックなスタイリングを現代技術で磨き上げたこのモデルは、機械としての美しさと、乗り物としての温もりをあわせ持った一台といえるでしょう。
フューエルタンクの流れるようなライン、クロームメッキが光る前後フェンダー、ワイヤースポークホイールに丸目のヘッドライト。
どこを切り取っても“昔ながらの良さ”が感じられ、所有する喜びに満ちています。
中でも左右2本出しのクロームマフラーは、この車両を象徴するパーツ。アイドリングでは重厚なサウンドを響かせ、走行中には空冷エンジン特有の心地よい音色を奏でてくれます。
搭載される1,140ccの空冷直列4気筒エンジンは、現代では希少となった存在でスロットル操作に対して素直で滑らかな反応を見せます。
トルクフルで余裕あるパワーながら、扱いやすさも兼ね備えており、“走る楽しさ”を改めて感じさせてくれるはずです。
最新電子制御とは一線を画すシンプルな装備も、このバイクの魅力の一部。
余計な介入がないからこそ、ライダーとマシンが真正面から向き合え、走れば走るほど深まる“味”が、バイクとの関係をより特別なものにしてくれます。
CB1100EXは、空冷4気筒ならではの味わいやクラシカルな佇まいによって、日常のなかに豊かな時間を与えてくれる一台です。
CB1100EXのメリット・デメリット

それでは、基本スペックや特徴がわかったところで、次はCB1100EXのメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
CB1100EXの5つのメリット
メリット① 空冷4発のエンジンフィール
CB1100EX最大の魅力といえば、やはりこの空冷4気筒エンジンが生み出す独特のフィーリングに尽きます。
現行ラインナップではもはや絶滅危惧種ともいえる“空冷4発”は、低回転から豊かなトルクを発揮し、スロットル操作に対して滑らかにパワーを発揮します。
高回転まで回さずとも、穏やかでしっとりとした加速感が得られ、まさに“大人のバイク”と呼ぶにふさわしい味わいがあります。
メカニカルノイズも心地よく、エンジンの存在そのものが走りの中心にあるような感覚。水冷では決して再現できない“熱と鼓動”を感じたい人には、このエンジンは唯一無二の存在になるでしょう。

空冷エンジンでしか味わえない良さ…いいですね。
メリット② クラシカルなデザインと高い質感
街角に停まっている姿を見るだけで、思わず振り返ってしまう「CB1100EX」には、そんな独特の存在感があります。
どこか懐かしさを感じさせる丸目ヘッドライト、クローム仕上げのフェンダー、スポークホイールなど、1970年代の名車を彷彿とさせるデザインは“バイクらしさ”を求める人にこそ刺さるもの。
特にフューエルタンクの流麗なラインや質感の高い塗装は、目を引くだけでなく所有する喜びを実感させてくれます。
触れて・眺めて・磨いて楽しめる、そんな満足感を与えてくれる一台です。

こういうバイクが長く所有していけるバイクなんだと思います。
メリット③ 快適なライディングポジションと足つき性
CB1100EXはその大柄な車体から一見すると身構えてしまいがちですが、いざ跨ってみると意外なほど素直な乗り味に驚かされます。
シート高は785mmと低めに設定されており、身長があまり高くないライダーでも安心して支えられる設計で、足つきは非常に良好。
また、ハンドルは自然な位置に配置され、上体を起こしたまま構えられるため、長時間のライディングでも疲れにくいのが特徴です。
特に“走ることそのもの”を楽しみたい人にとって、この快適なライディングポジションは大きな魅力といえ、「どこまでも走っていける」と思わせてくれる1台です。

ロンツー好きには重要なポイントですね!
メリット④ 財布に優しいレギュラー仕様
このバイクは、1000ccを超える大型エンジンを搭載していながら、使用燃料はハイオクではなくレギュラーガソリンというのが嬉しいポイント。
地味かもしれませんが、意外とこれが毎回の給油コストに確実な差を生みます。
ロングツーリングや通勤など、日常的に走行距離が多くなる人にとっては大きな安心材料となるでしょう。
高級感のあるクラシックネイキッドでありながら、ランニングコストを抑えられる点は、さすがは天下のホンダ様といったところでしょうか。

大型でレギュラー仕様なのはだいぶ嬉しいですね!
メリット⑤ 驚くほど軽いクラッチ操作
見た目のクラシックさとは裏腹に、CB1100EXは実は“快適装備”もしっかりと取り入れています。
2017年モデルからはアシストスリッパークラッチが搭載され、クラッチレバーの操作がグッと軽くなりました。
信号待ちの多い街乗りや渋滞時でも左手が疲れにくく、ロングツーリングでも余裕の操作感。しかも、スリッパークラッチの恩恵でシフトダウン時のギクシャク感は減って、スムーズな減速が可能に。
重厚なスタイルと気負わず扱える操作性、このギャップも、CB1100EXの「分かってるな」と思わせるポイントですね。

一度スリッパークラッチの軽さを経験するとありがたみがよく分かりますよね。
CB1100EXの5つのデメリット
デメリット① 車重の重さ
CB1100EXに初めて跨ったとき、「おぉ…これは重いな」と感じた人も多いはず。それもそのはず装備重量は260kgオーバーで、ちょっとした坂道やUターンではズッシリと手応えがあります。
取り回しに慣れていないうちは少し身構えるかもしれません。ですが、いざ走り出してみるとその重さは驚くほど心地よい安定感に変わるはず。
直進時のどっしりとした安心感や、ゆったりと流すときの落ち着いた挙動は、この重さがあるからこそ味わえるものです。
「重たい」ことが、逆に「CBらしさを引き立てる」そんな不思議な魅力を持ったバイクといえるでしょう。

ローダウンなどで足つきをさらに向上させれば、重たい車重も苦ではなくなるかもしれませんね。
デメリット② チューブタイヤのパンク時の対応
クラシックな雰囲気を引き立てるスポークホイールは、CB1100EXの大きな魅力のひとつです。
ただし、その足元にはチューブタイヤが採用されており、運悪くパンクしてしまった時に即座に修理できないという難点もあります。
パンク修理キットが使えず、レッカーのお世話になってしまうというケースも無きにしも非ずということです。
とはいえ、舗装路を普通に走る使い方ならばリスクは高くありませんし、ロードサービスを活用すれば対処も可能です。
ホンダがこの仕様を貫いたのは、スタイルを優先するという設計思想の表れなのかもしれませんね。

チューブタイヤのデメリットを加味したとしても、スポークホイールの美しさには敵いません。
デメリット③ 夏場の排熱問題
「真夏の信号待ちで内腿をエンジンの排熱に焼かれる」そんな経験は、大型バイクに乗るなら、なかなか避けては通れないもの。
CB1100EXも例外ではなく、空冷エンジン+左右2本出しマフラーという構成上、停車中や低速走行時には足まわりに熱がこもりがちです。
特に薄着の季節は、ふくらはぎに熱が集中して「ちょっとキツいな」と感じることも。
とはいえ、最近はライダー用の排熱対策アイテムも充実しており、耐熱素材のインナーやパンツを選べば快適性はグッと向上します。
エンジンの熱ダレについても、高性能オイルへの交換やオイルクーラーの装着などで改善できるので許容範囲といえるでしょう。

個人的には、バイクに我慢はつきものの気がします笑
デメリット④ 積載性と見た目の両立の難しさ
旅バイクとしても魅力のあるCB1100EXですが、荷物を積むとなると“見た目とのバランス”が悩ましいところ。
クラシカルなリアビューを崩したくなくて、トップケースやパニアの装着に二の足を踏む人も少なくないのではないでしょうか?
実用性を重視すれば便利になる反面、美しさとの両立は難しくなることも。
とはいえ、純正アクセサリーやクラシックな雰囲気に合うサイドバッグなども豊富に用意されているため、見た目を損なわずに積載力を確保することも十分可能です。
スタイルと実用性、そのちょうどいいバランスを探るのもまた、CB1100EXとの楽しい付き合い方のひとつなのではないでしょうか。

僕がつけるのであれば、なるべく小さめなシートバックなどですかね。
デメリット⑤ 少し物足りないタンク容量
ロングツーリングに出かけたとき、「あれ、もう給油か」と感じる場面があるかもしれません。
CB1100EXの燃料タンク容量は16Lで、1100cc超の大型バイクとしてはやや控えめです。ユーザーからも「もう少し容量があれば…」という声もちらほら。
とはいえ、燃費自体は悪くなく、高速道路などでは航続距離も十分に確保できます。
また、視認性の高い燃料計や航続距離の表示があるため、不安を感じることは少ないでしょう。
休憩ポイントを給油に合わせて設定すれば、旅のリズムも自然と整うので、こうした“ちょっとした不便さ”を楽しみに変えるのも、CB1100EXとの付き合い方のひとつです。

理想の外観に似合うのであれば、ビックタンクに変えるっていうのも一つの手ですね!
山族ライダーズの「CB1100EX」リセール予測

CB1100EXのリセールバリューは、現在の中古市場でも高水準をキープしています。
2021年に生産終了となった“国産最後の空冷4気筒ネイキッド”という背景と、クラシカルなデザイン、空冷エンジンならではの味わいが評価され、今なお高値で取引されている希少なモデルです。
2025年10月時点の業者オークションでは、170万円超えの取引例もあり、特にファイナルエディションや低走行・美車の個体は安定して高額査定が期待できます。
今後、さらに球数が減っていくことを考えると、「手放すなら今」というタイミングかもしれません。注意点としては、メッキパーツやスポークホイールのサビなど外観の状態です。
CB1100EXでは見た目の美しさも価値の一部なので、日頃のケアがなにより重要です。
また、過度なカスタムよりも、純正パーツの有無や整備履歴の明確さが査定に大きく影響するので覚えておきましょう。
仮に、いま手放す予定がなかったとしても、「今の価値を知っておく」ことには大きな意味があるので、売る・売らないはそのあとでもOK。気になったらまずは一度、査定だけでもしてみましょう!


CB1100EXによくあるトラブルと査定への影響

現在のリセール予想がわかったところで、実際に査定に出す前に確認しておくべき項目として、CB1100EXによくあるトラブルについて紹介しておこうと思います。
トラブル① 空冷エンジン特有の熱ダレとECUの影響
CB1100EXの魅力でもある空冷エンジンですが、夏場の渋滞や信号待ちなどで長時間アイドリングが続くと、“熱ダレ”と呼ばれる症状が出ることがあります。
アイドリングが不安定になったり、スロットルへの反応が鈍くなったりと、普段とは違うフィーリングによって気づくケースも少なくありません。
これはECUのセッティングとの兼ね合いによる可能性もあり、特定の年式では顕著に表れることもあるようです。
こうした症状を放置したまま査定に出すと、「エンジンに不安がある」と見なされ、評価が下がる可能性も。
売却を視野に入れているなら、早めにショップでの点検や調整を行っておくことで、良好なコンディションを保ちつつ査定額を維持することにつながります。
定期的なメンテナンスは、愛車との信頼関係を築く上でも欠かせない要素なので、忘れないようにしましょう。

ECU関係は何かとお金がかかる印象。自分のCBの年式を確認してみるといいかもしれません。
トラブル② ワイヤースポークホイールのサビ
CB1100EXの雰囲気を高めているものの一つが、足元のワイヤースポークホイールのデザイン。
しかし、その見た目の美しさとは裏腹に、メンテナンスを怠ると錆が発生しやすいという側面も持ち合わせています。
特にスポークとリムの結合部やニップル周辺は、雨や洗車後の水分が残りやすく、気づいたときには赤茶色のサビが浮き出ていることも…。
目立つサビは見た目の印象を損ねるだけでなく、「管理状態が悪い」と判断されることがあり、査定額にも直結します。
乗車後や洗車後にはしっかりと水分を拭き取り、防錆処理を施すなど、日頃からの丁寧なケアを意識しておくことが、美観を保ち、価値を下げない最大のポイントになります。

青空駐車の場合、サビ問題はカバーをかけていてもなかなか難しい問題ですね…。
トラブル③ 立ちゴケによる外装ダメージ
クラシカルなスタイルと存在感のある車格が魅力のCB1100EXですが、その分、取り回しには慣れが必要です。
とくに駐車場での切り返しや傾斜のある場所での取り扱い時、うっかりバランスを崩して“立ちゴケ”してしまったという声も。
重たい車体に加えて、ハンドルやミラー、マフラーなど外装部品の突起が多いため、倒れた際の接触範囲が広く、思った以上に傷や凹みが残るのが痛いポイント。
こうした外観のダメージは、査定時に大きなマイナスポイントとなる傾向があるので、注意が必要です。
特にメッキパーツやタンクの凹みは修復にもコストがかかるため、早めの補修、ガード類・カバーの装着など、対策を講じておくことがベスト。
ちょっとした不注意で損をしないためにも、駐車時や取り回しの際は慎重な扱いを心がけておきましょう。

CB1100EXに限った話ではなく、どんなバイクでも傷や凹みはつけたくないですよね。
CB1100EXに乗っている人におすすめな次のバイク3選

CB1100EXは、状態次第で今でも高額査定が狙えるバイクです。
愛車を手放すのは簡単ではありませんが、次の一台を選ぶ時間もまたライダーにとって特別な瞬間ではないでしょうか。
ここでは、あなたのバイク選びの参考として山族ライダーズがピックアップした、CB1100EXに乗っている人であれば刺さるであろうバイク3台を紹介させていただきます。
おすすめバイク① Z900RS

CB1100EXの雰囲気を気に入っていたなら、次に選ぶ一台としてZ900RSは間違いなく候補に入ります。
Z1をオマージュしたデザインは、クラシカルでありながらどこか現代的。
丸目ライトやティアドロップタンクなど、旧車のような魅力を持ちながら、最新技術によってその走りは驚くほど軽快です。
水冷4気筒エンジンは中速域でのトルクが太く、アクセルを開けた瞬間の伸びやかな加速は病みつきになるフィーリング。
また、排気音もCB1100EXとは異なるベクトルで心地よく、重低音を基調とした厚みのあるサウンドが特徴的です。
音の方向性は違えど、「気持ちいい音に包まれて走る」という感覚は、CB乗りにもきっと共通して響くはずです。
電子制御も自然な効き方で、スポーツとリラックスのちょうどいい中間点を探せる一台といえるでしょう。

発売から現在まで大人気のZ900RS。あなたもきっと気にいるはずです!
おすすめバイク② CRF1100Lアフリカツイン

ネイキッドやクラシックとは違った景色を見たくなったら、アフリカツインは格好の相棒です。
高い視点とアップライトなポジションは、長距離走行でも疲れにくく、街中でも視界が広く圧倒的な安心感。
ツーリング性能の高さはもちろんのこと、積載力や風防性にも優れ、キャンプツーリングや林道チャレンジなど、これまでになかった楽しさを発見できるバイクです。
また、アフリカツインは、アドベンチャーバイクにありがちな“ゴツさ”よりもスリムな車体構成なので、意外にも扱いやすく日常使いにも対応します。
そして、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)モデルも選べるので、クラッチ操作が苦手な人や疲労を減らしたい人には心強い選択肢になるでしょう。
どんなスタイルのライダーにも合わせられるこの懐の深さが、アフリカツインの魅力なのです。

あのガンダムのような顔が好きなバイクです!
おすすめバイク③ W800

CB1100EXのように、バイクに“風格”を求めるなら、W800もまた強くおすすめできる一台です。
1960年代の名車「W1」の血を引くこのバイクは、クラシカルなデザインと現代では希少なバーチカルツインエンジンを併せ持ちます。
空冷ならではの滑らかさと、“トコトコ・ドコドコ”とした独特の鼓動感が、走るたびに心地よく体に伝わってきます。
速さよりも“じっくり付き合う”ことを前提にしたフィーリング重視の設計で、電子制御に頼りすぎない素直なキャラクターもCB1100EXに通じるところ。
クロームパーツや丸目ライトといったクラシカルな意匠も細部にまで施され、所有する喜びも抜群。
ゆったりとツーリングを楽しむ人なら、W800と過ごす時間はきっと格別なものになるはずです。

4発とはまた違ったよさがバーチカルツインにはあります!
「今売ったらいくらになるんだろう?」
そう感じた瞬間こそ、査定のベストタイミングです。
状態次第では、思わず驚くような査定額が出ることもあります。
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