エリミネーター400(※正式名称ELIMINATOR)は、20年以上の時を経て全く新しい姿で発売されたKawasakiのクルーザーバイクです。
2023年に登場して以来、中型クラスのクルーザーバイクの新たな選択肢として多くのライダーを魅了してきました。
しかし、「最近は乗る機会が減った」「今どれくらいで売れるのか気になる」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、エリミネーター400の特徴や魅力はもちろん、リセールバリューや査定で評価されやすいポイントをわかりやすくまとめました。
愛車のエリミネーター400が今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ELIMINATORの基本スペック

では早速、エリミネーター400の基本スペックから見ていきましょう。

以上がエリミネーター400の基本スペックとなります。
カワサキが20年以上ぶりに「エリミネーター」の名を復活させたこのモデルは、現代のストリートに最適化された新感覚クルーザーとして多くの注目を集めました。
水冷並列2気筒エンジンは、スポーツモデルであるNinja400譲り。低回転では扱いやすく、回せばスムーズに吹け上がるためクルーザーでありながら意外な速さも秘めています。
車重は178kgと軽量で、足つきも良好。制動系にはシングルディスク+2ポッドキャリパーを採用し、心許ないかと思いきや軽さとのバランスが取れており必要十分なブレーキ性能を発揮します。
直線基調のシャープな外装はエッジの効いたタンク形状が目を引き、クラシックでありながら都会的なスタイリングに仕上がっています。
ホンダ・レブル250/500の明確な対抗馬として、ライバルに差をつける“速さ”と“スポーティさ”を持ち味としつつ登場したこのバイク。
ビギナーやバイク女子にも優しい設計で、実際に幅広い層にヒットしているようです。
パラツインゆえに、クルーザーとしての鼓動感は控えめですが、だからこそ“走って楽しい”“日常に使いやすい”という新たなクルーザーの形をカワサキは示してくれました。
ルックスと性能のバランスが光る、令和世代のストリートクルーザーといえるでしょう。
ELIMINATORのメリット・デメリット

それでは、基本スペックや特徴がわかったところで、次はエリミネーター400のメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
ELIMINATORの5つのメリット
メリット① 洗練されたデザイン
一目で「かっこいい」と思わせるこのバイクは、直線的でどこか攻めた印象のシルエット。
とくにタンク形状は張りがあり、サイドからの存在感は抜群です。一方で、リアのテール周りには昔のエリミネーターらしさも残っていて、懐かしさを感じる人も多いはず。
もちろん灯火類はすべてLED化されており、ブラックアウトされたヘッドライトのリムも好印象。
全体的に無駄がなく、シルエットが引き締まっているからこそ街中でも絵になる一台です。

新しくした中に旧モデルの存在を感じれるなんてなんだかエモいですね。
メリット② スポーティーな走行性能
エリミネーター400は、見た目とは裏腹に、走り出すと“ちょっと違うぞ”と感じさせてくれるバイクです。
低回転では優しくトルクフルで扱いやすい一方で、7000回転を超えたあたりからは一気に加速が立ち上がり、クルーザーとは思えないパンチ力を発揮します。
それもそのはず、エンジンはNinja400と共通で、スペック的にはライバルのレブル250の倍近い馬力を誇ります。
軽量な車体との組み合わせも相まって軽快感と直進安定性のバランスは抜群で、見た目とのギャップに驚かされる”走れる”クルーザーです。

このエンジンなら気持ちよくクルージングどころか、軽いスポーツ走行もできると思います!
メリット③ 足つき性が良い
このバイクにまたがってまず感じるのが、足がしっかり届くという安心感。
シート高は735mmと数値上も低めですが、シートの幅がうまく絞り込まれているので数字以上に足つきが良く感じられるはずです。
車体自体も軽くて重心が低いため、信号待ちやUターン、取り回しの場面でも構える必要はありません。この「怖くない」という感覚は、ビギナーや女性ライダーにとって大きな魅力です。
乗る前に身構えなくていい、ふだん着ですら乗り出せる感覚がある。そういう意味でも、エリミネーター400は“最初の一台”として信頼感とスタイリッシュ感を併せ持つ一台です。

足つきがいいバイクに跨った時の心のゆとりって半端じゃないですよね。
メリット④ カスタムの自由度が高い
エリミネーター400は、素の状態でも完成度が高いバイクですが、それゆえにカスタム初心者にも扱いやすく、手を加える楽しさが広がる一台です。
直線的なシルエットとシンプルな構造は、ボバー風やドラッグスタイルといった方向性にも相性がよく、低予算でも好みのスタイルが実現可能。
また、マフラーやフェンダーレスキットなど多彩な社外パーツが展開され、キャリア類などの実用性を高めるアイテムも豊富に販売されています。
自分のスタイルや用途に合わせて仕上げていける余白があるのも、このバイクの魅力の一つです。

比較的新めのモデルのバイクで、社外パーツが多くでているのは嬉しいですね。
メリット⑤ 中型クルーザーの新定番
これまで中型クルーザーといえば、実質レブル一択のような状態が続いていました。
完成度の高さは認めつつも、“他に選びようがない”ことにモヤモヤを感じていた人も多かったはず。
そんな中に現れたのが「エリミネーター400」一見似ているようで、そこはカワサキ。スタイルもキャラクターも異なる方向からアプローチしてくれました。
今は「どっちにしよう」と悩める楽しさがあり、ようやく中型クルーザーに、“選べる自由”が戻ってきたのです。それだけでも、このバイクの存在意義は計り知れないのではないでしょうか。

新車販売されているモデルの選択肢が増えるのはいいことです!
ELIMINATORの5つのデメリット
デメリット① 鼓動感が少ない
並列2気筒エンジンの特性上、エリミネーター400にはVツインのような“ドコドコ感”や荒々しい鼓動感はありません。
スムーズで静かなフィーリングは非常に扱いやすい一方、重厚なクルーザーらしさを期待していると少し拍子抜けすることも。
見た目がクルーザーよりなぶん、そのギャップを意外に感じる人もいるでしょう。
ですが、鼓動感や振動が少ないということは、どんな場面でも乗りやすく疲れにくいという長所でもあります。
鼓動感にこだわらないなら、これはむしろ“ちょうどいい”乗り味とも言えるでしょう。

振動が多いバイクは距離が延びれば延びるほど少しづつストレスが溜まりますよね。
デメリット② 燃料タンクの容量が少ない
エリミネーター400の燃料タンクは12Lと、見た目に対してやや小ぶりな印象を受けます。
燃費自体は悪くないものの、実際の航続距離は300kmに満たないこともあり、ツーリングに出ると給油のタイミングが気になる場面もあるかもしれません。
ロングツーリングを頻繁に楽しむライダーにとっては、やや物足りなく感じるポイントでしょう。
ただし、普段使いや日帰りツーリングではそこまで気になる場面は少なく、少ないタンク容量も休憩のきっかけと考えてしまえば、大きな欠点とはならないはずです。

社外タンクに変えたり、事前にガソスタを調べたり、対応はいくらでもできます!
デメリット③ 積載性が低い
クルーザーらしいスッキリとしたリア周りのデザインは魅力的ですが、そのぶん積載性は犠牲になっています。
エリミネーター400には、リアキャリアやサイドバックなどの荷物を載せる装備は標準では用意されておらず、積載性を上げるにはどうしても追加のカスタムや純正オプションが必要です。
日常使いでは問題なくても、長距離ツーリングとなると工夫が求められる可能性は高いでしょう。
社外パーツは比較的豊富に出ており、積載性を強化するアイテムは手に入りやすいので探すのに困ることはなさそうです。
日常的に荷物が多いという人は、納車後すぐのカスタムを検討するのが良いかもしれませんね。

僕は長距離ツーリングであってもできるだけ荷物を持たないようにしています。
デメリット④ 似合う系統がはっきりしている
エリミネーター400は、シャープで直線的なボディラインが特徴の一台。
標準モデルはボバー風やドラッグスタイルといったカスタムとの相性が良く、スタイルの方向性がはっきりしています。
一方で、クラシック系やチョッパー寄りのアレンジにはやや馴染みにくい印象があり、カスタムの幅という意味ではある程度“似合う方向”が限られてくるのも事実です。
また、SEモデルにはカウルが標準装備されているため、よりスポーティなカスタム方向に振りやすい傾向も。
自由度は高いものの、“ハマるスタイル”が明確な分しっかりと方向性を決めてからカスタムを始めた方がいいですね。

方向性が限られているということは、カスタムの参考資料も探しやすいので悪いことばかりじゃないです!
デメリット⑤ クセが少ない
足つきが良く低重心、パワーも過不足なくクセのない走行フィールは多くのライダーにとって安心感のある仕上がりです。
ただその一方で、個性や主張といった部分は控えめで、走っているうちに“少し物足りない”と感じる人もいるかもしれません。
特にバイクとの一体感や、クセのあるフィーリングを楽しみたい人にとっては、やや薄味に感じる可能性も。
とはいえ、その“ちょうど良さ”こそが日常で自然に付き合える相棒としての魅力と言えるのではないでしょうか。

以前Ninja400に乗っていましたが確かにクセはなかったですね…。
山族ライダーズの「ELIMINATOR」リセール予測

エリミネーター400は2023年に復活した現行人気モデルで、状態が良ければ100万円近い査定も狙える高リセール車です。
SEモデルや低走行車は特に高評価されやすく、市場でも安定した需要があるようです。
査定では、外装パーツの状態がダイレクトに反映されるので、タンクの凹み、サイドカバーやライトリムの小傷、目立たない塗装ハゲなどがマイナスポイント。
日頃のお手入れが数万円の差を生むこともあるので、できるだけ綺麗な状態を維持しましょう。
また、人気ブランドのマフラーやカスタムパーツはプラス要素になる可能性もありますが、純正パーツの有無はマストです。
社外パーツを戻せない車両は、評価が下がるケースもあるため純正部品は手放さないことをおすすめします。
現時点で大きなモデルチェンジの発表はないものの、新色や限定仕様の追加で相場に動きが出る可能性もあるので、今の高評価が続いているうちに売却するのがベストです。
とはいえ、買取価格は業者ごとに驚くほど差が出ることもあるので、まずは一度無料査定を受けて基準を作る所から始めてみるといいかもしれません。
バイクは“売ろうか迷ってる時”が、実は一番の売り時です!


ELIMINATORによくあるトラブルと査定への影響

現在のリセール予想がわかったところで、実際に査定に出す前に確認しておくべき項目として、エリミネーター400によくあるトラブルについて紹介しておこうと思います。
トラブル① 燃料メーターの不具合
見た目も走りも優等生なエリミネーター400ですが、そんなこの車両で“地味に困る”のが燃料メーターの誤表示です。
「満タンにしたのに針が動かない」「走っていないのに減っていく」など、実際に体験するとちょっと気味が悪い不具合が存在しているようです。
走行中に急に変化するという声もあり、再現性が低いぶん、原因を特定しにくいのがやっかいなところ。
実際にはセンサー系のトラブルで、部品交換で済むことが多いのですが、問題はそれを“放置していたかどうか”。
査定では「電装に不具合あり」と認識された途端に、どんなに車両がきれいでも減額対象になります。
見た目ではわからない不調こそ、記録と対応がものをいい、点検・修理した記録をしっかりと保管しておけば、「ちゃんと面倒を見てきた車両」として査定時にも好印象を残せます。
逆に言えば、たとえ走りにはまったく影響していなくても、「この症状、他にも何かあるかも…」という疑念を呼ぶのが、この手のトラブルの嫌なところ。
ディーラーでは、部品交換やユニット調整で対応してもらえるので、少しでも違和感を感じたら、早急に対処するよう心がけましょう!

走行中急に変化して再現性も低いなんて、対処が難しい問題ですね。
トラブル② リコール未対応車両のリスク
エリミネーター400では、2023年にフロント周りの組付け不良、2025年にはクラッチレリーズシャフトの溶接不良に関するリコールが発表されています。
いずれもメーカーが無償で対策を実施しており、販売店に持ち込めば無料で部品交換などの対応が受けられます。
リコールは対応していれば問題視されることはほとんどなく、むしろ「きちんとメンテナンスされている車両」として好印象に働くことも。
ただし、“未対応”のままだと、査定士に「整備意識が低い」と見なされ、減額される可能性もゼロとは言い切れません。
車体番号でリコール履歴は確認できるため、査定時に見逃されることもまずないでしょう。特にクラッチやブレーキといった重要部分に関わるリコールは、慎重にチェックされる傾向があります。
仮に大きな減額に直結しなくても、「ほかの整備も疎かでは?」と不安視される要因になり得るため、リコール対象であれば早めに対応を済ませておくのが無難です。
売却予定がないとしても、リコールは“しておいて損なし”の整備。忘れずに対処しておくようにしましょう。

リコールの通知が届いてもついつい忘れがちですよね…。僕だけでしょうか?
ELIMINATORに乗っている人におすすめな次のバイク3選

エリミネーター400は、現行モデルに変わってから数年しかたっていないこともあり、状態次第では高額査定が狙えるバイクです。
愛車を手放すのは簡単ではありませんが、次の一台を選ぶ時間もまたライダーにとって特別な瞬間ではないでしょうか。
ここでは、あなたのバイク選びの参考として山族ライダーズがピックアップした、エリミネーター400に乗っている人であれば刺さるであろうバイク3台を紹介させていただきます。
おすすめバイク① ボンネビルボバー

エリミネーター400のスタイルに惹かれた人なら、きっとこのバイクの魅力も伝わるはず。
次に狙うべきバイクとしておすすめしたいのは、古き良きボバースタイルを体現する1台、トライアンフのボンネビルボバーです。
極太の前後タイヤ、低く構えたリアフェンダー、そしてソロシート。
どこを切り取っても「魅せるためのバイク」という雰囲気が漂い、所有する喜びは格別です。
エンジンは1200ccの水冷並列2気筒で、低速トルクが豊かで非常に乗りやすく、速さよりも“余裕”で走る感覚は、エリミネーターの延長線上にありながら、まったく違う満足感を与えてくれます。
大型バイクながら足つきも良好で、エリミネーターからの乗り換えであれば、違和感は限りなく少ないはず。
クルーザーに乗って“スタイルの魅力”に目覚めた人にこそ、ぜひ一度体験してほしい一台です。

このバイクのまとう雰囲気といったらもう、抜群です!
おすすめバイク② XSR700

「もう少し速く、もっと自由に走れたら」そんな思いが芽生え始めたなら、次に乗るべきはヤマハのXSR700かもしれません。
丸目ヘッドライトにクラシカルなディテールをまといながら、中身はMT-07譲りのスポーティーなこのマシン。
軽量でコンパクトな車体に、名機と名高いCP2エンジンを搭載し、中低速からトルクがしっかりと立ち上がります。
取り回しのしやすさや街乗りでの快適さなど、エリミネーターと通じる部分も多く、「クルーザーだけど意外とスポーティー」な走りを気に入っていた人なら、XSR700にもすんなり馴染めるでしょう。
見た目と性能のバランスを重視する人にとっては、まさに次のステップとしてちょうどいい一台です。

XSRシリーズのレトロな感じ僕はかなり好きなんですよね。
おすすめバイク③ セロー250

街乗りもツーリングも快適で、重厚感あるスタイルも気に入っている。
そんなエリミネーター400との生活に、ちょっとだけ“別の刺激”を加えてみたくなったら「林道」という選択肢はいかがでしょうか?
その新たな扉を開ける一台としておすすめしたいのが、セロー250です。
軽くて細身で、どこへでも入っていけそうな頼もしさ、転んでも気にしないでいい気軽さが、バイクに乗るという行為をガラッと変えてくれます。
正直、最初はうまく走れません。転びます。体も痛い。でもそれがいいんです!
だからこそピカピカである必要はまったくなく、多少ヤレてるくらいの中古車の方が遠慮なく練習できます。そんな“道具感”がセローの真骨頂。
エリミネーターのように構えて乗るのとはまったく違う“気張らない楽しさ”を、セローは教えてくれるはずです。

ボロボロの中古車で林道デビューを果たしましょう!
「今売ったらいくらになるんだろう?」
そう感じた瞬間こそ、査定のベストタイミングです。
状態次第では、思わず驚くような査定額が出ることもあります。
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スポーツ走行もこなせるクルーザー…少し惹かれている自分がいます。