GSX-8TTは、スズキが2026年1月30日に国内発売の新型のネオクラシック・ロードスポーツバイクです。
776ccの2気筒エンジンを搭載した「GSX-8T」をベースに、1970〜80年代のレーサーを彷彿させるビキニカウルやアンダーカウルを装備し、現代的な技術とクラシックスタイルを融合させたモデルです。
この記事では、GSX-8TTの実際の走行レビューや選ぶメリット、気になるポイントまでわかりやすくまとめました。
記事の最後に、あなたの愛車が今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
GSX-8TTの基本スペック

では早速、GSX-8TTの基本スペックから見ていきましょう。

以上がGSX-8TTの基本スペックとなります。
GSX-8TTは、ネオクラシックな外観をまといながら、中身はスズキの最新技術と明確な設計思想が詰め込まれたモデルです。
搭載されるエンジンは、776ccの並列2気筒で、クランク位相には270度を採用。
Vツインに近い燃焼間隔を生み出すことで、低中速域でのトラクション性能やアクセル操作に対する自然なレスポンスを実現しています。
そして、エンジンの大きな特徴が、スズキ独自の「クロスバランサー」です。
2本のバランサーシャフトを交差配置することで、並列2気筒特有の振動を効果的に打ち消しつつ、不快な振動だけを抑え、心地よい鼓動感はしっかり残しています。
これにより、滑らかさとエンジンフィールの両立を高次元で実現しました。
さらに、スロットルバイワイヤをはじめとする電子制御により、街乗りでは扱いやすく、ツーリングでは余裕があり、ワインディングでは思い通りに加速できる特性に仕上がっています。
GSX-8TTを選ぶメリット

それでは、基本スペックや特徴がわかったところで、次はGSX-8TTを選ぶメリットを紹介していこうと思います。
メリット① 操作性と走行性能のバランス
GSX-8TTは、スズキが新世代ミドルとして開発した776cc並列2気筒エンジンと、軽量かつ高剛性なフレームを組み合わせることで、非常に扱いやすい走行性能を実現しています。
270度クランクとクロスバランサーにより、低中速域ではトラクション感のある力強さを、高回転ではスムーズな伸びを両立。
加えて、適度に前後荷重がかかる車体設計により、街中の低速走行からワインディングまで安心感のあるハンドリングが味わえます。

大型バイクでありながら「構えずに乗れる」操作性が、このモデルの大きな魅力です。
メリット② 長距離走行と快適性を両立させるタンク
GSX-8TTに採用されている燃料タンクは、スポーティーな外観と長距離走行、快適性を両立させるために設計されています。
専用の燃料タンク16.5Lにより航続距離も確保されており、775cc並列2気筒エンジンの好燃費と相まって、長距離ツーリングでも安心できる長い航続距離を実現しています。
また、ネオクラシックな雰囲気を持つデザインでありながら、現代の技術でニーグリップしやすい形状になっています。

スポーティーな走行時にも車体との一体感を向上させてくれます!
メリット③ 充実した電子制御と快適装備
GSX-8TTは、見た目はネオクラシックながら、中身も最新装備がしっかり詰め込まれています。
スロットルバイワイヤを採用し、ライディングモード切替やトラクションコントロールを標準装備。
路面状況や走行シーンに応じて挙動を最適化できるため、街乗りからツーリングまで安心感があります。
さらに、クイックシフター(上下対応)やローRPMアシストも搭載され、発進やシフト操作のストレスを大幅に軽減してくれます。

サスペンションには、KYB製倒立フロントフォークを採用しているので、街乗りから長距離ツーリングまで対応したセッティングにより、快適で制御しやすい乗り心地が得られます。
メリット④ 長く付き合える疲れない大型
GSX-8TTの真価が最も発揮されるのは、日常からツーリングまで幅広いシーンで走らせた時です。
270度位相クランクとクロスバランサーの組み合わせにより、不快な振動は抑えられ、鼓動感だけが自然に伝わってきます。
その結果、長時間走行しても疲労が少なく、「まだ走れる」と感じさせてくれる余裕があります。
大型バイクでありながら構えずに乗れ、距離を重ねるほど良さが染みてくる点は、数値では語れないGSX-8TTの大きな魅力です。

市街地からワインディングまで、様々なシーンでライディングを楽しむことができる優れたハンドリングと快適性を実現してくれます!
メリット⑤ 完成されたデザインバランス
GSX-8TTの魅力は、エンジン性能だけに留まらず、ネオクラシックを意識した外観と現代設計が無理なく融合している点にあります。
アップライトなポジションや、自然なハンドル位置は、大型バイクでありながら構えずに乗れる安心感を生み、街中からツーリングまで違和感なく使えます。
派手さで主張するのではなく、全体のバランスで「ちょうど良い格好良さ」を成立させている点は、長く所有するほど評価が高まる部分です。

流行に左右されにくく、数年後も古さを感じさせないデザインと車体構成は、GSX-8TTならではの大きな価値と言えるでしょう。
GSX-8TTの気になるポイント

それでは、GSX-8TTを選ぶメリットがわかったところで、次は気になるポイントを紹介していこうと思います。
デメリット① サスペンションの硬さと調整幅の限界
GSX-8TTは、KYB製サスペンションを装備していますが、街中やワインディングでは十分でも、荒れた路面ではやや硬さや処理しきれない挙動が出るとの評価があります。
特に、ダンパーの調整幅が少なく、ライダーの体格や走り方に合わせた細かなセッティングがしにくいという意見もあります。
スポーツライディングを積極的に楽しみたい人には足回りの硬さが気になる場合があり、ライディングスタイルによっては物足りなさを感じることがある点がデメリットです。

しかし、デメリットに思えないくらい、街中やワインディングでは快適な走りをしてくれます!
デメリット② シート形状による足つきの不安
GSX-8TTはシート自体の座り心地は良好ですが、その一方でシート幅がしっかり確保されているため、数値上のシート高(約810mm)以上に足つきが悪く感じられる傾向があります。
特に、身長160cm台〜170cm前半のライダーでは、両足のつま先がギリギリ接地するか、片足立ちになるケースも珍しくありません。
信号待ちでは、お尻をずらして足を出す必要があり、停車時の姿勢が固定されやすい点は不安材料になります。

走行中の快適性と引き換えに、足つき面では好みが分かれるポイントと言えるでしょう。
デメリット③ エンジン回転域と電子装備は割り切り設計
GSX-8TTのエンジンは、低中速トルクが非常に厚く、実用域では不満のないパワーを発揮しますが、一方でレブリミットは競合モデルと比べるとやや低めです。
高回転まで引っ張って楽しみたいライダーにとっては、少し物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
また、メーターはフルカラーTFTながら機能はシンプルで、外気温表示やBluetooth接続は非搭載です。

走りの本質を重視した結果とも言えますが、「全部入り」を求める層には好みが分かれるポイントです。
デメリット④ 車体価格が少し高い
GSX-8TTを検討する際、MT-07と比べると価格差が目に入り、「少し高い」と感じる人も多いと思います。
確かに、金額だけを見ると分かりやすいデメリットに映りますが、単なる装備や排気量の違いだけで価格が高く設定されているわけではありません。
GSX-8TTは、270度位相クランクにクロスバランサーを組み合わせ、振動を抑えながらも鼓動感を残すという、手間とコストのかかるエンジン設計が採用されています。
そのため、長時間走っても疲れにくく、上質で落ち着いたフィーリングが得られます。

価格だけでは割高に感じても、実際に走らせてみると「しっかり作り込まれている」と感じられる一台ですね!
デメリット⑤ 完成度の高さゆえの物足りなさ
GSX-8TTは、エンジンや車体の完成度が非常に高く、誰が乗っても扱いやすいバイクです。
その一方で、「荒さ」や「癖」を楽しみたいライダーにとっては、少し物足りなく感じる可能性があります。
クロスバランサーによって振動は丁寧に抑えられ、スロットル操作への反応も終始穏やかです。
そのため、機械を力でねじ伏せるような感覚や、手強さそのものを楽しみたい人には、大人しすぎる印象を与えるかもしれません。

GSX-8TTは刺激を前面に出すタイプではなく、上質さと完成度を優先したバイクと言えるでしょう。
GSX-8TTの実際の走行レビュー

これまで、GSX-8TTの基本スペックやメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際のGSX-8TTオーナーのレビューはどうなのか気になるかと思いますので、実際に見ていきましょう。
2025年7月4日に海外で行われた試乗会に参加された、実際のライダーの走行レビューをまとめました。
※モーサイより引用
GSX-8TTのカラーバリエーション
新型モデルGSX-8TTのカラーバリエーションは、以下の全2色です。
・パールマットシャドーグリーン

グラススパークルブラック

パールマットシャドーグリーン
グラススパークルブラックは、車体の造形を際立たせる精悍な色味で、GSX-8TTの引き締まったスタイリングとスポーティさをより強く印象付けます。
一方、パールマットシャドーグリーンは、ネオクラシックの落ち着いた雰囲気に現代的な上質感を加えたカラーで、光の当たり方によって表情が変わるのが特徴です。

どちらもクラシックさが際立つカラーで迷いますね。
力強さと滑らかさを両立した走り
GSX-8TTに搭載される776ccの並列2気筒エンジンは、270度クランクとスズキ独自のクロスバランサーを組み合わせることで、力強さと滑らかさを高次元で両立しています。
実際に走行したライダーからは「スペック以上にパワーを感じる」「低回転からトルクが太く、気負わず走れる」という声があります。
低回転域からしっかりと駆動力が立ち上がり、街中では扱いやすく、アクセル操作に対して自然に反応し、さらに回転を上げればスムーズに吹け上がり、必要な場面で気持ちよく加速してくれます。
また、標準のBモードでも十分な力強さがあり、ツーリングからワインディングまで、ストレスなく楽しめるエンジンに仕上がっています。

車重が200kgを超えているにもかかわらず、低速域で乗り手にプレッシャーを感じさせないのも特徴です!
足回りの安心感
実際の走行レビューによると、コーナー進入からバイクを寝かせていく過程で不安が少なく、ステップが路面に触れる直前まで自信を持って攻め込めるのが印象的なようです。
GSX-8TTの足周りは、基本構成こそGSX-8Sと共通ですが、実際の走行ではより高い接地感と安心感が得られる仕上がりです。
スポーティさ一辺倒ではなく、快適性を重視したセッティングながら、荒れた路面でもリアが暴れにくく、コントロールしやすさが際立つ一台です。

街乗りからワインディングまで安心して任せられる足周りと言えるでしょう。
GSX-8TTに向いている人・向いていない人

GSX-8TTは、最高出力やスペックの数値よりも、「走らせたときの気持ち良さ」を重視する人にこそ向いた一台です。
エンジンの構造や設計思想を知れば知るほど愛着が深まり、ただ走るだけの時間さえ特別に感じられるようになります。
ネオクラシックな見た目に惹かれつつ、中身には最新技術を求めたい。そんな感性と理屈の両方を大切にする大人のライダーに自然とフィットするバイクです。
GSX-8TTは、最高速や最高出力といった数値だけでバイクを評価したい人には、正直あまり向いていません。
また、エンジンの存在感を感じさせない静粛性や、完全にクセのない乗り味を求める人にとっても、優先順位は低くなるでしょう。
流行や見た目のインパクトだけで選びたい人にも、このバイクの魅力は伝わりにくいかもしれません。
GSX-8TTは、鼓動感やフィーリング、そして設計思想まで含めて「走らせる体験そのもの」を味わいたいライダーにこそ、その価値がはっきりと見えてくるモデルです。
今のバイク、いくらで売れる?
バイクの査定額は、外観のキレイさや傷の有無ももちろん大事ですが、実は「年式」と「走行距離」が大きく関わってきます。
どれだけ大切に乗っていても、年式は毎年古くなり、走行距離も伸びていく一方です。
つまり、今この瞬間も、あなたのバイクの査定相場は少しずつ確実に下がり続けているということ。
「もう少し乗ってから売ろうかな」と先延ばしにすればするほど、高額買取のチャンスは確実に目減りしていきます。
少しでも高く手放したいのであれば、「売ろうかな」と思った今が一番の売り時です。





















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