FXBRS Breakout(ブレイクアウト)は、ハーレーダビッドソンが製造するソフテイルファミリーに属するバイクで、カスタムビルドさながらの純正ルックによって、多くのライダーを魅了してきた人気モデルです。
その一方で、「最近はあまり乗らなくなった」「そろそろ次のバイクも気になる」と感じているライダーも多いのではないでしょうか?
この記事では、FXBRSブレイクアウトの特徴や魅力はもちろん、リセールバリューや査定で評価されやすいポイントをわかりやすくまとめました。
あなたの愛車が今いくらで売れるのか、無料でチェックできる査定サービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FXBRS ブレイクアウトの基本スペック

では早速、ブレイクアウトの基本スペックから見ていきましょう。

以上がFXBRSブレイクアウトの基本スペックとなります。
FXBRSブレイクアウトは、ハーレーダビッドソンが掲げる「モダン・パワーカスタム」の象徴として開発されたモデルです。
伝統的なアメリカンドラッグスタイルを基に、最新のソフテイルフレームや強力なミルウォーキーエイトエンジン、先進の電子制御を融合し、圧倒的な存在感と日常での扱いやすさを両立しています。
また、2023年モデルからMilwaukee-Eight 117が搭載され、低回転から発生する強烈なトルクは、街中の発進加速から高速巡航まで力強さを失いません。
そして、吸気・排気経路や冷却性能を改善し、日常域での扱いやすさと、スムーズさを向上させて、ただパワーを誇示するだけでなく、実用性能としても完成度の高いエンジンに仕上がっています。
デザイン面では、34度のレイク角、21インチ/18インチホイール、鋭いタンクラインが特徴的で、停車時でさえ「走り出す寸前の緊張感」を持つフォルムとなっています。
FXBRSブレイクアウトは、ライダーの所有感と同時に、大きなインパクトを与えるバイクです。
FXBRS ブレイクアウトのメリット・デメリット

それでは、基本スペックや特徴がわかったところで、次はFXBRSブレイクアウトのメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
FXBRS ブレイクアウトの5つのメリット
メリット① 強烈なトルク感と加速
2023年モデルからFXBRSブレイクアウトに搭載の「Milwaukee-Eight 117」エンジンは、ハーレー史上最大排気量を誇る心臓部で、低回転からでも厚いトルクを生み出すモンスターエンジンです。
わずかにスロットルを開けるだけで、背中を強く押されるような加速を感じられ、高速道路の合流や追い越しも圧倒的な余裕があります。
FXBRSブレイクアウトは、見た目はスタイル重視のチョッパーでありながら、実際はドラッガーらしい力強い走りをしっかり味わえる、ギャップの大きな一台として高く評価されています。

一度乗ると、このトルク感がクセになります!
メリット② 足つきの安心感
FXBRSブレイクアウトのシート高は、約665mmと低く設定されており、さらに車体の重心も下げられているため、300kgを超える車重とは思えないほど扱いやすいのが魅力です。
実際のオーナーからも「跨れば重さを感じにくい」という声が多く、停車時や渋滞時でも安心して構えることができます。
また、ダブルテクスチャー仕上げのシートはホールド感が高く、長時間のライディングでも快適な座り心地を保ってくれます。

足つきがいいと、停車中も安心して乗っていられます。
メリット③ 純正でも味わえる魅力
FXBRSブレイクアウトは、いわゆる“完成されたカスタム車”としてのスタイルを、純正でも味わえるモデルです。
また、ドラッグスタイルのロー&ロングなフォルムに加え、ホイールやハンドル、マフラーなど細部まで作り込みがされております。
そのこだわった設計に魅了され、「ビルダーが作ったカスタムではなく、メーカー製ならではの信頼性がある」といったライダーからの声もあります。
純正パーツはもちろん、ホイール、ディスク、グリップなど、多種多様なパーツが提供されているため、自分好みのカスタマイズができることも魅力です。

純正でも渋く乗れるのは、ライダーにとってありがたいですね。
メリット④ 走りへのこだわり
注目して欲しいポイントは、ロー&ロングのシルエットと、迫力ある240mmのワイドリアタイヤです。
このスタンスは、ドラッグレースからインスピレーションを受けており、ただ太さを誇張するだけではなく、リアタイヤの幅や接地形状を緻密に最適化しています。
その結果、直進安定性と加速時の強力なトラクションを両立させました。
見た目のインパクトだけでなく、実際の走行性能として「見せる幅」から「走るための幅」へと昇華された設計が大きな魅力です。

スタイルだけじゃなく、走りの質も本気の設計です。
メリット⑤ 美しい外観と安定性の両立
車体骨格となるソフテイルフレームは、2018年以降、全面刷新した新設計仕様で、剛性を向上させながら重量を軽減してくれます。
さらに、テール周りの構造を見直し、リジッドフレームのような美しい外観を保ちながらも、現代的なコーナリング性能を確保しています。
これにより、見た目の印象からは想像できないほど扱いやすく、低速での取り回しから高速域まで安定したライディングが可能となりました。

見た目以上に扱いやすくて驚く仕上がりです!
FXBRS ブレイクアウトの5つのデメリット
デメリット① 300kg超の車重
オーナーレビューで特に多い声が、「とにかく取り回しが重い」という点です。
理由は、300kgを超える重量に加え、ホイールベースも長いため、駐輪場での押し引きや、坂道・傾いた路面での方向転換では予想以上に体力を使うようです。
慣れれば走行中はどっしりとした安定感に変わるものの、日常的に車庫からの出し入れが多い環境では負担を感じやすいです。
特に、体格や筋力に自信のないライダーにとっては注意すべきポイントと言えるでしょう。

カッコよさの代わりに、押し引きだけは気合いが必要です。
デメリット② タンク容量による不安
FXBRSブレイクアウトは、ネット上で「実燃費が20km/Lを切る」といった声が多く、街乗りやツーリングでも給油を気にする場面が多く出てくるようです。
2023年モデル以降は、18.9Lタンクへ拡大され改善されたものの、旧モデルは約13L台と少なめで、特にロングツーリングでは給油ポイントを意識しながら走る必要があります。
もし、中古で旧型を検討する場合は、この航続距離の短さがデメリットとして大きく影響するため、購入前に使用環境と合わせてチェックすることが大切です。

航続距離はちょっと物足りないけど、その分走りはかなり楽しいです!
デメリット③ 積載性とタンデム性能の割り切り
FXBRSブレイクアウトは、リア周りを絞り込んだスタイル重視のデザインのため、純正状態での積載性はかなり低めです。
また、シートも細身で、タンデムシートも薄いことから、長距離を2人乗りすると同乗者のお尻が痛くなりやすいという指摘もあります。
リアキャリアやシーシーバー、サドルバッグなどを追加すれば改善できますが、必要に応じてカスタムが必要なモデルと考えた方がいいでしょう。

乗り心地が大事なライダーは、カスタムをおすすめします。
デメリット④ 低速での旋回性能
240mmのワイドリアタイヤと、34度のレイク角は、存在感と直進安定性を生む反面、低速での旋回性能が犠牲になりやすいです。
例えば、「小回りが効きにくい」「Uターンはとにかく苦手」など、これらの悩みは構造上避けられないようです。
しかし、慣れれば十分扱えるものの、初心者にとっては重さ以上に、曲がりにくさが少し負担に感じられるかもしれません。

バイクに慣れたライダーは気にならないようです。
デメリット⑤ サスペンションの硬さ
ソフテイルフレームの設計と、リアショックの位置関係から、FXBRSブレイクアウトの純正サスペンションは極めて硬く、路面の段差を拾いやすいことが難点です。
特に、橋の繋ぎめや荒れた路面、高速道路の隆起などで「突き上げ感」を訴える声も多数あります。
リアショックを隠すデザインにしたことも影響しており、見た目は美しいですが、快適性はツーリングモデルより劣ってしまいます。

デザインの美しさの裏で、快適性は少し犠牲になっているようですね。
山族ライダーズのFXBRS ブレイクアウトリセール予測

超高級車であるブレイクアウトは、現行のFXBRS、先代のFXSBと合わせて、常に買取価格は上位に食い込みます。
2025年11月時点での平均買取価格は約250万円ほどで、状態次第では約350万円に届くこともあります。
これは、みんなが憧れるブレイクアウトのネームバリューがあることはもちろん、元のオーナーがカスタムしてくれていれば、自分でカスタムする必要がないという高級車特有の理由からです。
しかし、リセールがいいからと安心してはいけません。注意が必要なのは、違法なカスタムを施してしまっている場合です。
その場合、買取先の販売店は合法的にバイクを販売するために、ノーマルパーツに戻す手間がかかり査定に影響します。
もし、純正やノーマルパーツを持っている場合は、なるべく自分で交換してから査定に出すようにしましょう。
カスタムパーツはヤフオクやメルカリで売ればしっかりお金になりますし、査定前に一手間加えるだけでも、買取価格はしっかりつけてもらえるはずです。

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FXBRS ブレイクアウトによくあるトラブルと査定への影響

現在のリセール予想がわかったところで、実際に査定に出す前に確認しておくべき項目として、FXBRSブレイクアウトによくあるトラブルについて紹介しておこうと思います。
トラブル① サスペンションの突き上げ
デメリットにも挙げましたが、サスペンションの「突き上げ感」は、故障ではなく通常の設計です。
リアサスペンションの可動域が少なく、ダイレクトにお尻に突き上げる感覚があり、どうしてもキツくて乗っていられない場合は、社外サスペンションへの交換をオススメします。
そして、気をつけていただきたいことは、お尻の下あたりで段差や加速時に、「く」の字に稼働しますので、絶対にローダウンし過ぎないことに注意して下さい。
ローダウンし過ぎてしまうと、リアフェンダーとリアタイヤの隙間が極限まで近くなり、ぶつかってしまう恐れがあります。
これによって、リアのウインカー配線やテールランプの配線を挟み込んで点灯しなくなったり、警察に止められ罰金刑になるライダーが、山のようにいるので要注意です。

快適化も大事ですが、安全性も大切ですね。
トラブル② マフラー傷の査定への影響
FXBRSブレイクアウトは、小回りが効きにくいので、無理に倒し込んで曲がるライダーもいますが、これ絶対にNGです。
倒し込んだ場合、最初に地面に接地するのは間違いなくステップとマフラーのアンダーです。
買取査定員からしたら絶好の減額ポイントで、その場で40万円程度下がってしまうほど、純正マフラーは高額なのです。
多少の傷は乗っていたら仕方ないのですが、傷や錆を一度チェックして、錆が少しの場合なら錆び取りしてから査定に出すようにしてください。
手間暇かけているバイクなら、それで好印象なので情状酌量の余地ありと認めてもらえるでしょう。

無理な倒し込みは厳禁で、日頃の手入れが車体価値を守ります。
FXBRS ブレイクアウトに乗っている人におすすめな次のバイク3選

FXBRSブレイクアウトは、状態次第で高額査定が狙えるバイクです。
愛車を手放すのは簡単ではありませんが、次の一台を選ぶ時間もまたライダーにとって特別な瞬間ではないでしょうか。
ここでは、あなたのバイク選びの参考として山族ライダーズがピックアップした、FXBRSブレイクアウトに乗っている人であれば刺さるであろうバイク3台を紹介させていただきます。
おすすめバイク① XL1200V SEVENTY-TW

FXBRSブレイクアウトのような、純正の状態で仕上がっている見た目が好きな人には最高におすすめです。
XL1200Vセブンティーツーは、重量が圧倒的に軽く、ハンドルはノーマルでアップハンドルを採用しています。
また、フロントは21インチの特大サイズのスポークホイールなので、ハンドリングに関しては衝撃を受けるくらい軽いのが特徴です。
カラーラインナップも多数あり、フロントフェンダー、ガソリンタンク、リアフェンダーに同色のラメが入った豪華な配色で統一されています。
しかし、ガソリンタンクのパーツ価格は脅威の40万円超えなので、カラーリング変更はオススメしません。
カラー変更前提で購入するなら、社外品に塗装して装着することをオススメします。

豪華さと軽さが魅力のモデルです。
おすすめバイク②GSX-R1000

GSXR1000を選んだ理由はシンプルで、他メーカーに比べて新車販売価格が安いので、中古車も同時に安く設定されている場合が多いです。
なので、ブレイクアウトを売ったお金でヘルメットやブーツ、グローブなどの用品を揃えることを考えたら、他メーカーと同条件の装備で、お手頃なGSXR1000を選ぶのは賢い買い方だと思います。
また、アメリカンとスーパースポーツは、真反対の性格を持つので、「一気に雰囲気を変えたい」と思うライダーにおすすめです。
さらに、スーパースポーツには、ハーレーには無い電子制御が多く搭載しているので、男心をくすぐるモード切り替えや、トラクションコントロールなど、豪華な装備が満載なのです。
GSXR1000は、綺麗にワインディングを曲がったり、車体を自在にコントロールできることが魅力のバイクです。

アメリカンからの気分転換にも最適で、走りの幅が一気に広がります。
おすすめバイク③ XT250

ここで少し意外かもしれませんが、オフ車のXT250を紹介します。
「今さらオフ車?」と思うかもしれませんが、コストがかからず、ライダーの腕がそのまま走りに出るジャンルです。
正直な話、ブレイクアウトのような高級車は、お金をかければカスタムも性能もいくらでも伸ばせると思います。
しかし、オフロードは違い、頼れるのは自分のスキルだけだからこそ上達が早く、走る楽しさもダイレクトに味わえます。
「オフロードは危なそう…」という不安もありますが、派手なジャンプや急な斜面に挑まなければ、実際は柔らかい草地や小石の上を走るだけなので、ケガのリスクは低いです。
そして何より、ちょっと転んで泥まみれになって笑っている自分に気づいた瞬間、まるで子どもの頃に戻ったようなワクワクが蘇ります。
ぜひ一度、気軽な気持ちでオフロードの楽しさを体験してみてください。

オフ車は、子供に戻れる純粋な楽しさが詰まっています。
「今売ったらいくらになるんだろう?」
そう感じた瞬間こそ、査定のベストタイミングです。
状態次第では、思わず驚くような査定額が出ることもあります。
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見て良し走って良しの、完成度の高い一台です。