① YZF-R9の概要・価格
- 車種名
- YZF-R9
- メーカー
- YAMAHA
- 発売日
- 2026年5月15日
- 発表日
- 2025年10月9日
- 車両価格
- ¥1,496,000
- カテゴリ
- スーパースポーツ
YZF-R9は、ヤマハのRシリーズに加わった新世代スーパースポーツ。888cc直列3気筒エンジンを搭載し、R1ほど過激すぎず、R7よりも上級感のある立ち位置が特徴。中速域の力強さを活かしやすいエンジン特性に加え、電子制御や足回りも本格的に仕上げられており、峠道やツーリング、サーキット走行まで幅広く楽しめる一台です。見た目の迫力や所有感も高く、扱いやすさとスポーツ性能を両立した大型SSを探している人に注目されるモデルです。
② 外観の特徴










YZF-R9は、走りの情熱を掻き立てる、機能美を追求したスタイリングのスーパースポーツです。
- ウイングレットを備えた迫力あるフロントフェイス 外観でまず目を引くのは、ウイングレットを備えたフロントフェイス。近年のスーパースポーツを象徴する空力パーツですが、単なる装飾ではない、高速域でのフロント接地感や安定感を意識した造形。YZF-R1ほど極端に尖りすぎない、洗練されたまとまりがあります。
- MT-09系とは明らかに違う専用カウルデザイン MT-09系のエンジンをベースとしながらも、外観から受ける印象は全くの別物。単なるネイキッドへのカウル装着ではなく、スーパースポーツとして成立させるための、フロントからテールまでの一体感ある専用設計。実車が放つ、低く構えた圧倒的な存在感です。
- コンパクトに引き締まったサイドシルエット サイドビューは、888ccクラスとは思えないほどの引き締まった印象。これは専用フレームやエンジン搭載位置、外装の絶妙なまとまりの賜物。大型バイクでありながら、見た目に重たさを抱かせない軽快な造形です。
- Rシリーズらしいシャープなテールまわり テールまわりは、Rシリーズらしい細く鋭いデザイン。タンデムシート周辺のボリュームを抑えた造形による、スーパースポーツらしい前下がりの姿勢の強調。店頭で横から眺めた際にもリアが重く見えない、引き締まった車体構成です。
- 特別感を感じさせる足元と車体の作り込み 外装だけでなく、足元や車体まわりからも伝わるこだわり。単なる技術選定にとどまらず、スーパースポーツとして求められる剛性感を重視したホイール。専用の重力鋳造アルミフレームによる、MT-09系とは一線を画す本格的な作り込みで、見た目の派手さだけではない、細部を見るほどに価値が深まるモデルです。
③ カラーバリエーション


④ 電子制御・装備の特徴

YZF-R9には、公道での扱いやすさを高める5つの主要電子制御が搭載。
- 6軸IMUを使った本格的な電子制御 6軸IMUを使用した先進の電子制御システムを採用。車体の姿勢や挙動を精密に検知し、トラクション、スライド、リフトの各制御に反映させることで、ライダーが自信を持ってスロットルを開けられる環境の実現。単なる安全装備の枠を超えた、スポーツ走行におけるポテンシャルを最大限に引き出すためのアクティブな制御です。
- 走行シーンに合わせて選べるYRC ヤマハ独自のライディング制御システム「YRC」の搭載。スポーツ、ストリート、レインといった基本モードに加え、好みに応じたカスタム設定が可能。エンジン本体を大きく作り替えるのではなく、制御とセッティングによって扱いやすさを高めるR9において、極めて重要な存在です。
- クイックシフターやローンチ制御も備えたスポーツ装備 クイックシフターやローンチコントロールなど、充実したスーパースポーツ仕様の装備。加減速時のシフト操作を円滑にし、サーキットやワインディングでリズムを崩しにくい点が魅力です。MT-09系のCP3エンジンを核としつつも、車体や足回りを専用に作り込んだモデルです。
- 5インチTFTメーターとスマホ連携機能 5インチのフルカラーTFTディスプレイの採用により、視認性と情報量の両方が向上。さらに、専用アプリと連携すれば、着信通知や車両情報の確認、メンテナンス管理が可能。Garmin StreetCrossを使えば、メーターをナビ画面として活用できるため、サーキットだけでなく、ツーリング用途でも扱いやすい装備です。
- 走行データを見える化するY-TRAC Rev 自身の走行を可視化できるY-TRAC Revを装備。ラップタイムの表示、車両データをスマートフォンやタブレットで確認できる機能により、走った感覚を数値として振り返ることが可能。本格的にサーキットを走る層のみならず、自身のライディングを向上させたいと願うライダーにとっても魅力的なシステムです。
⑤ 足回り・エンジンの特徴

- 888cc直列3気筒エンジンが生む扱いやすい速さ MT-09譲りの888cc直列3気筒エンジンの搭載。ただし、スーパースポーツとして最適化するために、単なる流用ではない緻密な作り込み。3気筒特有の中速域の厚みを活かしつつ、点火時期や燃調、スロットル特性をR9専用にチューニングした、扱いやすさとスポーツ性の両立。
- 専用重力鋳造アルミフレームによる本格的な車体設計 専用の重力鋳造アルミフレームを採用。MT-09系エンジン特有の前後長というパッケージング上の難題に対し、フロント荷重と剛性バランスを最適化するために大きく作り込まれた車体設計。見た目以上にコストを投じ、ヤマハのRシリーズを名乗るにふさわしい土台を構築した、妥協なき設計思想です。
- KYB製サスペンションが支えるスポーツ性能 スポーツ走行を意識した、前後KYB製サスペンションを採用。ブレーキング時の姿勢変化や旋回中の接地感が走りの質を左右するスーパースポーツですが、R1ほどの極端なレーシング指向ではなく、ワインディングからサーキットまでを網羅する絶妙なバランスです。硬さの中にもライダーが安心して荷重をかけられる頼もしい足回り。
- ブレンボ製キャリパーと大径ディスクによる高い制動力 フロントに大径ディスクとブレンボ製キャリパーを組み合わせた、本格的なブレーキシステム。888ccのパワーを制御するために不可欠な、コーナー進入時に繊細な操作を可能とする確かな制動力。スポーツ走行を追求するライダーにとって、足回りと同等に評価されるべき重要な構成要素です。
- 剛性を重視したホイール選択も見逃せない MT-09系で採用しているスピンフォージドホイールではなく、あえてスーパースポーツとして求められる剛性感を重視したホイールを採用。走行速度域やサーキットでの負荷を考慮し、最適な部品を厳選する設計思想に宿る本気度が伝わるモデルです。
⑥ 主要スペック一覧

車体諸元
| 全長 | 2,070 mm |
|---|---|
| 全幅 | 705 mm |
| 全高 | 1,180 mm |
| ホイールベース | 1,420 mm |
| シート高 | 830 mm |
| 車両重量 | 195 kg |
| 最小回転半径 | - |
| 燃料消費率 | 20.9 km/L |
エンジン
| 原動機型式 | N722E |
|---|---|
| 気筒数・配列 | 直列3気筒 |
| 冷却方式 | 水冷 |
| バルブ駆動方式 | DOHC・4バルブ |
| 排気量 | 888 cc |
| 最高出力 | 120 PS(88 kW) / 10,000 rpm |
| 最大トルク | 93 N·m(9.5 kgf·m)/ 7,000 rpm |
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⑦ YZF-R9の良いところ

スーパースポーツとしての本格感を備えつつ、YZF-R1ほどシビアではない絶妙な扱いやすさ。中速域のトルクが厚い888cc直列3気筒エンジンによる、街乗りやワインディングでも加速の悦びを感じられる特性です。大型スーパースポーツへの憧れを抱きつつも、過剰な仕様に不安を感じるライダーにとって、理想を叶える一台。
MT-09系エンジンをベースにしつつも、ネイキッドへのカウル装着にとどまらない造り込み。専用の重力鋳造アルミフレームを採用し、スーパースポーツとして求められるフロント荷重や剛性バランスを最適化した車体構成。車体側を本格的に仕上げることで実現した、価格と走りの優れたバランスです。
6軸IMUを核とした先進の電子制御やYRC、充実した装備群。加えてKYB製サスペンション、ブレンボ製キャリパー、剛性を追求したホイール選定など、本気度の高い足回りです。走行データの解析やモード設定を通じて自身の走りを深掘りできる、長く付き合うほどに歓びが広がる一台です。
⑧ YZF-R9の気になるポイント
888ccのエンジン、専用設計のフレーム、電子制御、足回りに至るまで、内容を考えれば納得のモデルです。しかし、ミドルクラスのスポーツバイクとして見ると、価格や購入のハードルは決して低くありません。
スーパースポーツ特有の強い前傾姿勢により、決して楽なライディングを約束するバイクではありません。ツーリングも可能ですが、快適性を優先するならネイキッドやツアラーに軍配が上がります。見た目の迫力に惹かれる一方、日常の移動手段としては取り回しや姿勢に覚悟が必要です。
直列3気筒エンジンを採用した、独自性の強いスーパースポーツ。中速域の厚みと扱いやすさを重視したキャラクターは、高回転域まで鋭く伸びる4気筒SSを求める層との好みが分かれる点です。昔ながらの600ccスーパースポーツの刺激を期待すると、その性格の違いに戸惑うかもしれません。






