① GSX-8Tの概要・価格
- 車種名
- GSX-8T
- メーカー
- SUZUKI
- 発売日
- 2026年1月30日
- 発表日
- 2026年1月22日
- 車両価格
- ¥1,298,000
- カテゴリ
- ネオレトロスポーツ
GSX-8SやGSX-8Rと同系統の775ccエンジンを搭載。外観はクラシカルな雰囲気を強く打ち出しているのが大きな特徴です。かつてのスズキT500を思わせるシンプルなネイキッドスタイルを採用し、丸型ヘッドライトやバーエンドミラーによって、現代的な車体の中に古き良きロードスポーツの雰囲気を落とし込み。電子制御スロットル、スズキドライブモードセレクター、双方向クイックシフトなど、現代の大型バイクらしい装備も充実。見た目は懐かしく、中身は最新というバランスが、GSX-8Tの魅力です。
② 外観の特徴










GSX-8Tは、クラシックな懐かしさをまとい、所有感を満たすネオレトロなストリートバイクとして個性を獲得したモデルです。
- T500を思わせるネオレトロデザイン 注目したいのは、1960年代の高性能ネイキッドとして名を馳せた「T500」をオマージュしたデザイン。単に丸型ヘッドライトを配しただけの懐古調モデルではなく、現代のミドルスポーツ車体にクラシックな空気を重ね合わせた点こそが、このモデルの醍醐味。タンクまわりには確かなボリュームを持たせつつ、車体後方をマットブラックで引き締めることで、その存在感をより一層強調しました。
- フラットボトム形状の丸型ヘッドライト フロントフェイスの印象を決定づけているのは、フラットボトム形状を採用した丸型ヘッドライト。一般的な丸型ヘッドライトよりも下側にわずかな表情を持たせることで、単なるノスタルジーに留まらない独自性を体現。一目見ただけでネオレトロの世界観が伝わるデザインに仕上げています。
- バーエンドミラーが生む低く広いシルエット 現代のスズキ車としては希少な、バーエンドミラーを採用。従来のハンドルマウント式と比較してハンドルまわりをすっきり整理することで、車体全体のシルエットを低く、よりワイドに演出。ネオレトロというジャンルにおいて、ハンドル周辺の造形は全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。
- タンクを主役にしたカラーリング 車体後方にマットブラックを配し、燃料タンクの存在感を際立たせるカラーリングを採用。緻密な視覚処理により、ネオレトロの醍醐味である「タンク主体のスタイリング」を見事に演出。フレームやシートまわりの主張を抑え、タンクへと視線を集中させることで、全体として落ち着きのある大人の佇まいを醸し出しています。
- 立体エンブレムによる所有感の演出 隠れた魅力を放つのがシュラウドに配置された立体エンブレム。ビリヤードの「エイトボール」をモチーフとしたデザインは、車名の「8」を視覚的に印象づける役割を担っています。単なるロゴステッカーではなく、立体感を持たせることで、質感と所有欲を大きく満たす仕上がりとなっています。
③ カラーバリエーション



④ 電子制御・装備の特徴

GSX-8Tには、公道での扱いやすさを高める5つの主要電子制御・装備が搭載。
- S.I.R.S.による扱いやすさの底上げ スズキの最先端テクノロジー「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」を搭載。SDMS(スズキドライブモードセレクター)や電子制御スロットル、双方向クイックシフトを統合的に制御することで、ライダーの操作を自然かつ緻密にアシストする構成を実現しています。
- 走行シーンに合わせて選べるSDMS スズキドライブモードセレクター(SDMS)を採用。走行状況やライダーの好みに合わせて3つのモードから出力特性を選択でき、エンジンの反応を自在にコントロールすることが可能。これにより、市街地では穏やかなレスポンスで扱いやすさを優先し、ワインディングではダイレクトな反応を選ぶといった、シーンに合わせた走行が楽しめます。
- 双方向クイックシフトによる軽快な操作感 クラッチやスロットル操作を介さずにシフトアップ・ダウンが可能な「双方向クイックシフトシステム」を装備。今や大型スポーツモデルでは定番となりつつある機能ですが、ネオレトロというカテゴリーのミドルクラスにおいてこれを標準化した点には、スズキの強いこだわりが感じられます。
- トラクションコントロールと低速補助装備 GSX-8Tには、トラクションコントロール(STCS)、スズキイージースタートシステム、そしてローRPMアシストといった、現代のスポーツモデルに相応しい高度な安全・快適装備が惜しみなく採用されています。クラシックな外観で所有欲を満たしながら、日常域においては神経質さを排除する緻密な作り込みこそが、このモデルの本質といえるでしょう。
- USB Type-Cとリチウムイオンバッテリー USB Type-Cポートを標準装備しており、スマートフォンなどの充電にスムーズに対応。スマートフォンのナビゲーション機能やインカムを活用するライダーが多い現代において、電源があらかじめ確保されている点は、実用面で大きなアドバンテージといえるでしょう。
⑤ 足回り・エンジンの特徴

- 扱いやすさと爽快感を両立したエンジン 776ccの水冷4ストローク並列2気筒DOHCエンジンを搭載。スペック上はスポーティなミドルクラスの一台ですが、その真価は低回転域から豊かに溢れ出るトルク特性にあります。街中での発進や低速走行においても気難しい挙動を見せることはなく、ツーリングでは高回転を強いることなく余裕ある巡航が可能。
- 270度クランクが生む鼓動感と扱いやすさ 270度クランクを採用している点も大きな特徴。並列2気筒でありながら、等間隔爆発のような平坦な回り方とは一線を画し、V型2気筒エンジンにも通じる心地よい鼓動感とトラクション性能を両立しています。
- あらゆるシーンでライダーを支えるフレーム 高剛性なスチールフレームと軽量なアルミスイングアームを組み合わせた、車体構成を採用。ネオレトロというジャンルにおいて、スタイリングの雰囲気が先行して語られがちですが、骨格設計は極めて現代的。街乗りからロングツーリングまで、あらゆるシーンでライダーを支える扱いやすい土台として機能します。
- KYB製サスペンションによる安定した走り 足回りには、フロントにKYB製倒立フロントフォーク、リアにKYB製リンク式モノショックサスペンションを採用。倒立フォークは外観に精悍な力強さを与えるだけでなく、ブレーキング時やコーナーへの進入時において、ライダーの意思を路面に伝える剛性感に大きく貢献しています。
- 17インチタイヤとラジアルマウントブレーキ 前後17インチのキャストホイールを装着し、フロントに120/70ZR17、リアに180/55ZR17のチューブレスタイヤを組み合わせています。ブレーキシステムは、フロントにφ310mmの大径ディスクとラジアルマウントキャリパーを贅沢に採用。強大な制動力のみならず、ライダーの指先の入力に忠実なコントロール性をも追求しました。
⑥ 主要スペック一覧

車体諸元
| 全長 | 2,115 mm |
|---|---|
| 全幅 | 775 mm |
| 全高 | 1,105 mm |
| ホイールベース | 1,465 mm |
| シート高 | 815 mm |
| 車両重量 | 201 kg |
| 最小回転半径 | 2.9 m |
| 燃料消費率 | 23.4 km/L |
エンジン
| 原動機型式 | FRA1 |
|---|---|
| 気筒数・配列 | 2気筒 |
| 冷却方式 | 水冷 |
| バルブ駆動方式 | DOHC・4バルブ |
| 排気量 | 775 cc |
| 最高出力 | 80 PS(59 kW)/ 8,500 rpm |
| 最大トルク | 76 N·m(7.7 kgf·m)/ 6,800 rpm |
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⑦ GSX-8Tの良いところ

クラシックな外観と現代的な機能美が極めて高いレベルで調和している点が大きな魅力。丸型ヘッドライトやバーエンドミラー、そして燃料タンクの存在感を主役としたスタイリングは、まさにネオレトロの正統といえる仕上がり。さらに、エンジンや足回り、電子制御システムに至るまで、現代的な技術が惜しみなく投入されています。
搭載される776ccの水冷並列2気筒エンジンは、街乗りからツーリングまで、あらゆるシチュエーションで扱いやすさを発揮。大型バイクらしい豊かな余裕を備えながらも、リッタークラスのような威圧感や過度な緊張を強いることはありません。日常の足として自然に溶け込む、極めて親しみやすい排気量といえます。
SDMS(スズキドライブモードセレクター)や電子制御スロットル、双方向クイックシフト、トラクションコントロールといった、現代の大型バイクに求められる先進装備を余すところなく搭載。後からカスタムパーツを買い足す必要を感じさせないほど完成された純正状態の装備群は、ライダーにとって大きなメリットです。
⑧ GSX-8Tの気になるポイント
GSX-8Tはネオレトロ系のデザインですが、完全な旧車風バイクではありません。車体骨格や機能装備は極めて現代的であり、心臓部には先進の水冷並列2気筒エンジンを搭載しています。そのため、空冷エンジンならではの造形美や、古き良き機械が持つ独特の無骨さを追い求める方にとっては、やや現代的なクリーンさを感じ、物足りなさを覚える可能性があります。
充実した電子制御システムや現代的な走行性能を考えれば、価格に対して非常に納得感のあるモデルです。しかし、ネオレトロというカテゴリーに目を向けると、Z900RSやXSRシリーズといった強力なライバルがひしめき、スポーツ寄りのGSX-8S/8R、さらに中古車のリッタークラスまで含めると、選択肢は極めて多彩かつ魅力的になります。
ミドルクラスとして非常に扱いやすい走行性能を備えていますが、装備重量は200kg前後に達します。外観から受ける印象よりも実際には車格感があるため、足つきや取り回しに不安を感じる方は、購入前に必ず実車を確認していただきたいポイントです。






